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花嫁の和装講座 色打掛と引き振袖

2016/05/20

日本の伝統美が息づく絢爛豪華な婚礼和装「色打掛」

<角隠し>
文金高島田の上につける帯状の布。江戸時代の女性が外出の際に魔よけやほこりよけとしてかぶっていた揚帽子(あげぼうし)が原型といわれる。白無垢、色打掛、引き振袖、すべてに合わせることができる。

<懐剣>
武家の女性が護身用として持っていた短刀で、打掛が武家の娘の花嫁衣裳であった名残。また、剣は古くから神の宿るものとして神聖視され、魔除けのお守りとしても用いられてきた。帯の左側にさし、アクセサリー的な役割も果たす。色打掛には金色・赤のほか、打掛に合わせた色ものを用いる。

<筥迫(はこせこ)>
江戸時代、武家の女性たちが鏡、白粉、紅筆などの化粧道具や懐紙を入れて持ち歩いた、いわゆる化粧ポーチ。現在では花嫁の正装用に転じ、装飾品としてきものの胸元を飾る。色打掛では、金色や打掛の色柄に合わせたものを選ぶ。

<末広>
扇子のこと。形状から「末広がりでおめでたい」との意味が込められており、縁起物としてこの名で呼ばれる。花嫁衣裳以外にも、正装には男女ともに持つ。開いて使うのはマナー違反なので注意して。房の色は金色・紅白のほか、打掛の色柄に合わせて選ぶ。会見や筥迫の色と揃えることで統一感を出して。

<掛下着>
打掛の下に着る振袖。おはしょりをとらず、裾を引くように着付ける。白地が基本だが、色打掛の場合は色ものの掛下着を合わせてもいい。白無垢から色打掛に掛け替える時は、白の掛下着をそのまま着用する。掛下着の代わりに引き振袖を組合わせれば、華やかで個性的なコーディネートに。

<ふき>
袷(あわせ)の着物や綿入れなどの袖口と裾の縁で、裏地を表に折り返して、表から少し見えるように仕立てた部分。表布の汚れや傷みを防ぐためという実用性と、表布との配色の調和という装飾性の意味合いがある。

 

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打掛の由来

白以外の打掛を総称して色打掛といい、白無垢と並んで花嫁衣装を代表するもの。室町時代、武家の女性が小袖を着て帯を締めた上に、羽織のように打ち掛けて着ていたことから打掛と呼ばれ、夏以外の礼服として用いられた。長い袖を引きずり、褄をかいどって歩くため、掻取り(かいどり)ともいわれる。

打掛の色柄

地紋の入った色地に、金糸・銀糸による刺繍、織や染め、箔などの技法で、鶴亀、鳳凰、松竹梅、御所車といった絵柄があしらわれている。それらの絵柄は、吉祥模様と呼ばれ、幸せになってほしいという願いが込められたもの。色合いは、未婚女性の衣裳だけに用いられる赤が代表的で、人気も高い。そのほか、黒や緑、ピンクなど、さまざまな色が揃い、挙式場や披露宴会場に合わせて選べるのも魅力のひとつ。

打掛の着こなし

小柄な花嫁は、大きな絵柄を避け、小さな柄ゆきで、明るめの色を選ぶのがおすすめ。挙式時には、文金高島田に角隠しをつけるのが代表的である。最近では、オーガンジー素材や斬新な色柄など、モダンな打掛も登場し、洋髪を合わせる花嫁も増えている。

 

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bittersweet ビタースウィート築地店
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Atsu Nishikawa

 

 

帯や小物との組合せで印象を変えられる「引き振袖」

<洋髪>
挙式には文金高島田で角隠しをつけるのが代表的だが、お色直しで引き振袖を着る場合は、洋髪と合わせて和モダンな雰囲気で着こなす花嫁が多い。アップスタイルに、着物の色柄やブーケと合わせた生花をあしらうのが人気。

<小物>
筥迫、末広、懐剣といった小物も、引き振袖の場合は色柄、デザインともに豊富に揃っている中から自由に選べる。最近はラインストーンなどを使ったモダンなものもあり、遊び心のあるコーディネートが可能。

<帯締め>
帯の上から結んで押さえる装飾品。婚礼衣装では、どんな色でも中に線を詰めた「丸ぐけ」といわれるタイプが一般的。帯との色合わせもポイントに。

<帯>
引き振袖なら唐織や錦織などの伝統ある技法で織られた丸帯を。礼装には織りの帯を合わせるのが基本。

<ブーケ>
ブーケはドレスだけのものじゃない。洋髪+引き振袖のスタイルにはブーケがよく映える。着物に描かれた柄、地の色や柄の色と合わせるのがブーケ選びのポイント。着物と調和した花々が、花嫁をいっそう華やかに彩ってくれる。

<抱え帯>
本来は着物の裾をたくし上げ、押さえておくために帯の下のほうで結ぶ細い帯のこと。現在では花嫁衣裳のみに用いられ、装飾的な役割に。

 

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【振袖の種類】

未婚女性の第一礼装である振袖のなかで、最も袖丈が長いものを本振袖、または大振袖といい、成人式などに着る中振袖よりも格が高い。おはしょりをせずに着物の裾を引いて着る本振袖は引き振袖とも呼ばれ、花嫁だけの装い。文金高島田に角隠しをつけた姿は、花嫁人形そのもの。

 

【引き振袖の特徴】

仕立ての特徴としては、文金高島田の後ろ髪が触れないように衿の繰り越しが大きくなっている。また、比翼仕立てで衿元や裾まわりが華やか。裾のへりの部分には綿を入れてふっくらさせている。打掛と大きく違うところは、帯が目立つこと。帯の結び方や、着物と帯のコーディネート次第で印象がガラリと変わる。さらに帯揚げ、帯締め、抱え帯といった小物類との色合わせが楽しめるのも引き振袖ならではの魅力。打掛では隠れていた帯の美しさなど、花嫁の横や後ろからの姿が際立つ。
和装ブームの火付け役となった人気の黒引き、清楚な白引きをはじめ、さまざまな色がそろい、柄も無数にあるなかから選べるので、純和風の伝統的な装いから現代風の和モダンまで、思いのままに演出できる。

 

【似合う柄選びのポイント】

身長が高めなら大胆に描かれた大きな柄を、小柄な人は小花などを散りばめた柄がおすすめ。やさしい顔立ちには古典柄、シャープな顔立ちにはモダンな柄が似合う。実際には羽織ると印象が変わるので、まずは試着してみて。

 

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初出:『日本の結婚式』No.5 文/渡辺公子 イラスト/辻ヒロミ