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【伝統文化】
 ニッポンのおめでとう〜人生儀礼編

2018/01/04

誕生/お腹の中から初誕生日までお祝いごとのてんこ盛り‼

人の一生のお祝いは生まれる前から始まっている。母の体内にその命が宿り、妊娠5カ月目の戌の日に行われるのが帯祝い。誕生した後は、翌年の初誕生日までお祝いや儀式がてんこ盛りだ。生まれて7日目のお七夜には命名の儀。名前が付くことで、赤ちゃんは人の世の仲間入りをする。誕生から男児は32日目、女児は33日目に初宮参り。子どもは家族の宝であるだけでなく、地域社会の宝という認識を日本人は古くから持ってきた。だからこそ、氏神様(地域を守っている神社)に初宮参りをし、氏神様の子、つまり氏子として見守っていただけるよう、お参りにいったのだ。その後も生後100日目のお食い初め、初節句、初誕生日とお祝いは続く。

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七五三/幼児から子どもへ、7歳までは「神様の子」

ヨチヨチ歩きの幼児から子どもへと成長する時期の節目にあたる3歳・5歳・7歳のお祝いが七五三。地域によって異なるが、現在は男の子が3歳と5歳、女の子は3歳と7歳で七五三のお祝いをすることが多い。男女それぞれ年齢を決めてお祝いするようになったのは、江戸時代後半になってから。しかし幼少期に通過儀礼的な節目のお祝いをする風習はもっと以前からあった。女の子なら髪を伸ばし始める「髪置(かみおき)」、男の子なら初めて袴をはく「袴着(はかまぎ)」などが行われていた。大事なことは、氏神様にお参りに行くこと。日本では古くから「7歳までは神の子」といわれてきた。魂が定着するその年頃までは、神様が特別に見守ってくださっているのだ。

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成人式/昔は13〜15歳! 服装を変えることから意識を持つ

幼児期から少年・少女期のお祝いを経て迎える成人式。これが毎年1月に行われるようになったのは古い話ではない。終戦後の1948(昭和23)年からだ。また、成人として祝う年齢もかつては20歳ではなく、13〜15歳ぐらいと今よりずっと若かった。それは、結婚して子どもをつくることが可能になった年齢に達したことを意味し、社会の一員として認められるための重要な儀礼だったのだ。
かつての成人の祝いには、男子は「元服祝い」、女子は「鉄漿(かね)付け祝い」などと呼ばれるいくつかの儀式が行われていた。これらは、衣裳や髪型、化粧などを次世代のものに変える儀式。外見を変えることによって「成人」に見合った大人になるという意識改革になったのだろう。

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結婚式/親類縁者に祝われながら神仏の前で大きな節目のご挨拶

誕生や七五三、成人式は誰もが通る節目。結婚もかつては同様だったが、現代ではそれぞれの意志で迎える人生の大きな節目となった。祝言(しゅうげん)などと呼ばれた昔の結婚式は、今のように神社や寺、教会ではなく、花婿の家などで行われていた。人前結婚式のようにも思えるが、そうともいえない。各家に今よりずっとたくさんの神さまやご先祖さまが祀られていたので、祝言もまた人だけでなく神仏の前での結婚式だったといえるだろう。
現在の神社や式場での神前結婚式では、新郎新婦が杯を交わす三献の儀(三三九度)が行われる。これも祝言の時代から行われてきた日本の古いしきたりだ。神さまの力が宿ったお神酒で夫婦固めの盃を交わす。その後に、両家の親族一同で盃に受けたお神酒をいただく。これによって、新郎新婦を核とした両家の結びつきが成立するのだ。

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年祝い・長寿祝い/100歳以降も続く、盛大に祝うことで厄も祓う

人生も後半戦になった満60歳、自分が生まれた年と同じ干支の年という大きな節目を迎える。これが還暦祝い。以降、古希(70歳)、喜寿(77歳)、傘寿(80歳)……と、100歳を越えても、節目のお祝いはまだまだある。これらは長寿を祝うとともに、お祝いに来た人たちが長寿にあやかる意味もあるのだ。
長寿祝いと同じく一定の年齢にやってくるものとして、厄年がある。「厄」の文字から忌み嫌われるが、地域や家族内での「お役に付く」年齢であったことから、その本来の意味は「役年」だったとする説もある。役目が大きくなるほど、たいへんなことも多いもの。大勢で祝うことで、役と一緒に抱える厄を晴らす、祓うと考えられてきたのだ。

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 日本の結婚式No23 文・平井かおる(日本の神道文化研究会) イラスト・今井未知