神社・会場

結婚式ができる神社へお参り
~福岡・市内編~

2018.08.29

「日本の結婚式」に掲載されている神社へ実際にお参りしてみよう!企画。福岡ツアー前回は郊外の有名神社へ、今回は福岡市内・街中にある神社を回ってきてレポート。

香椎宮(かしいぐう)

香椎宮(かしいぐう)

全国でもここだけ、「香椎造り」の本殿は必見

福岡市東区香椎に鎮座。仲哀(ちゅうあい)天皇・神功(じんぐう)皇后を祀り、応神(おうじん)天皇、住吉(すみよし)大神を配祀する香椎宮。福岡の中心部からは少し離れているが、JR博多駅より電車で10分で、アクセスは良い。香椎駅から神社までの参道にはクスノキが約1キロにもわたって植えられていて「楠並木の勅使道」と呼ばれているそう。緑のトンネルが気持ちよく散歩コースにはぴったり。鳥居をくぐるとすぐに菖蒲池があったり、奥に進むとツツジ苑があったり、花の名所としても有名で季節によって色々な花を楽しむことができる。境内末社のひとつである「鶏石(けいせき)神社」は鶏と子どもの神様として親しまれており、毎年9月に「香椎の杜 あおぞらたまご市」という卵料理のお店や、ワークショップ、音楽祭などを行うイベントが開催されている。今年は9月8日(土)9日(日)に開催されるとのことなので、近くの人はぜひチェックして。

「香椎の杜あおぞらたまご市公式サイト」 https://www.facebook.com/aozoratamagoichi/

江戸時代に再建された本殿は「香椎造り」といわれる全国でもここだけの建築様式。屋根の形式が特徴的で、大正時代に国の重要文化財に指定されている。

神功皇后が西暦200年に植えられたと言われている御神木の杉。通常の杉とは違い、葉が交わって綾の文のようにみえることから「綾杉」と名づけられたそう。夏目漱石もこの杉で詠っており香椎宮の名所となっている。

香椎宮

Access JR香椎神宮駅より徒歩約5分、西鉄香椎宮前駅より徒歩12分

筥崎宮(はこざきぐう)

筥崎宮(はこざきぐう)

開運勝利の神として親しまれている神社

筥崎宮は筥崎八幡宮とも言われており、宇佐神宮、石清水八幡宮とともに日本三大八幡宮にも数えられている。 御祭神は応神天皇(第十五代天皇)を主祭神として、神功皇后、玉依姫命がお祀りされており、本殿・拝殿の他に楼門や一の鳥居などが国の重要文化財に指定されている。勝利のご利益があるとされ、福岡ソフトバンクホークスや地元のプロスポーツチームが必勝祈願に訪れることでも知られる。境内にある「神苑花庭園」は四季を彩る杜として春には「春ぼたん」、初夏には「あじさい」、秋は「紅葉」、冬は「冬ぼたん」など季節を通して楽しむことができる。隣接するフレンチレストランにはオープンカフェも併設されているので、美しい庭園を見ながらのんびりお茶するのもよさそう。他にも境内には、触ると運気があがるとされている「湧出石」や福寿開運のご利益があるとされる「銭洗御神水」など、多くのパワースポットが点在。参拝がてらゆっくりと参道花めぐりを楽しみたい。

 本殿裏手のあじさい苑。100品種、3,500株のあじさいが咲く。見ごろは6月で、あじさい目当てに多くの参拝者が訪れる。

 必勝祈願に来ているプロスポーツチームの絵馬。選手のサインも入っていて、ファンにはたまらないスポットとなっている。

筥崎宮

Access JR箱崎駅より徒歩8分、福岡市営地下鉄箱崎宮前駅より徒歩3分

 

櫛田神社(くしだじんじゃ)

櫛田神社(くしだじんじゃ)

「お櫛田さん」の愛称で親しまれている博多の総鎮守

ご祭神は正殿に大幡主命(櫛田宮)・左殿に天照皇大神(大神宮)・右殿に素戔鳴尊(祇園宮)の三神で拝殿には3つの鈴が並んでいる。毎年7月に開催され、国重要無形民俗文化財となっている博多祇園山笠が奉納される神社で、なかでも追い山笠の櫛田入りは一番の見どころとなっている。文政元年(1818年)日本最初の図書館「櫛田文庫」が開かれた歴史があり、当時の書物も保管されてる「博多歴史館」は櫛田神社の社宝や歴史的に価値の高いものが展示されているので参拝後にぜひ立ち寄ってみよう。境内には他にも、多くの有名力士が奉納した「力石」や夫婦円満の信仰を集めている「夫婦ぎなん」、飾り山笠など見どころも多い。

飲むと長生きするといわれている「霊泉鶴の井戸」は本殿地下から湧き出る霊泉。残念ながら水質検査成分分析等の行政上の指導により現在は飲用できなくなってしまった。

通常なら飾り山笠が展示されているが、7月1日に作り替えられるというタイミングで、この日は展示されていなかった。基本的には常時展示されているとのことなので、お祭りが終わればみることができるだろう。

櫛田神社

Access JR博多駅より車で5分、地下鉄祇園駅2番出口より徒歩10分

住吉神社(すみよしじんじゃ)

住吉神社(すみよしじんじゃ)

全国たくさんある住吉神社の中で最古の神社

博多駅から徒歩10分。底筒男神(そこつつのおのかみ)、中筒男神(なかつつのおのかみ)、表筒男神(うわつつのおのかみ)の住吉三神を祭神としている住吉神社は、全国に2129社ある住吉神社の中でも歴史は一番古く、古書にも「住吉本社」と記されているものもある。大阪の住吉大社、下関の住吉神社とともに日本三大住吉様と云われ、開運除災・航海安全・船舶守護のご利益があるとして崇拝されてきた。社殿は「住吉造」といわれる作りで、神社建築史上最古の特殊な様式をとっており、国の重要文化財に指定されている。総面積8,107坪の境内に様々な摂社・末社やパワースポットと呼ばれる場所などがたくさんあるので、のんびりと散策するのがおすすめだ。

 本殿右手にある古代力士像。右手のシワの形が力という漢字に見える事から、その手に触れると力をもらえるといわれ、人気のパワースポットとなっている。

 本殿裏手にある三日恵比須神社に祀られているえびす様の像。顔は家内安全、お腹は病気退散、鯛は招運・商売繁盛、腕は交通安全・技能向上とそれぞれの部位を触るとご利益があるといわれているので参拝後に撫でていこう。

筑前國一之宮 住吉神社

Access JR博多駅・地下鉄博多駅より徒歩約10分、西鉄バス「住吉」下車、徒歩約2分

警固神社(けごじんじゃ)

警固神社(けごじんじゃ)

天神の中心街に、御鎮座390年余年の神社

九州一の繁華街、天神の中心に位置し大型商業施設などに囲まれている場所にあるが、一歩境内に入ると樹齢300年余りの大楠と緑に囲まれた静かな境内にひっそりと佇む警固神社。御祭神は神直日神(かんなおびのかみ)、大直日神(おおなおびのかみ)、八十禍津日神(やそまがつひのかみ) で開運・厄除けにご利益があるといわれている。江戸時代までは別の場所にあったが、福岡藩主黒田長政公により現在の場所に鎮座。境内には末社の他、御神水や足湯まであり地元福岡の人々や観光客の憩いのスポットとなっている。観光やショッピングの合間に参拝して、身も心もリフレッシュしよう。

良質な天然水を再現した「ミネラルクリスター」という水を使用した足湯。御神水もこの水を使用している。天然ミネラルたっぷりの湯質で疲れた足癒してくれる。タオルは社務所で100円で購入可能なので手ぶらで行っても安心だ。

 本殿右奥に位置し、商売繁盛、事業繁栄のご利益があるといわれている今益稲荷神社にある狐像。写真は左側の像で、笑顔の表情をしている狐像。右側の狐像もまた違った表情の笑顔をしている。珍しい狐たちを見て心も癒されよう。

Access 西鉄福岡(天神)駅より徒歩1分、市営地下鉄天神駅より徒歩1分

 

福岡縣護国神社(ふくおかけんごこくじんじゃ)

福岡縣護国神社(ふくおかけんごこくじんじゃ)

福岡都心部に広大な鎮守の杜

福岡の都心部にありながら豊な緑の杜に囲まれている福岡縣護国神社。一歩入るとここが都心部であることを忘れてしまうほど。創建は昭和18年、福岡県内に5社あった招魂社を併せこの地に祀られた。創建時3000本の献木で造成された人口の杜は人々の憩いの場となっている。神社入口にある大鳥居は高さ13m、直径160cmのヒノキ製で、当時の車では運搬不可能だったため学校児童の綱引きとコロ方式で運ばれたそう。大鳥居から続く長さ約300mの参道では年に一度「護国神社蚤の市」が開催され、アンティーク雑貨や古本など、各日約140店舗が出店。他にもたくさんのフードブースもあり毎年多くの人で賑わうイベントだ。今年は9月22日(土)~24日(月・祝)の3連休に開催される。

「護国神社 蚤の市公式ホームページ」http://g-nominoichi.petit.cc/

参道を抜けると緑豊かな境内が広がる。余計なものがなく、とても静かで心穏やかになれる場所だ。

昭和20年6月の福岡大空襲で焼失を免れた「災難除けの狛犬」といわれる狛犬。忘れずに参拝しよう。

福岡縣護国神社

Access 西鉄バス停「護国神社前」より徒歩1分、地下鉄七隈線六本松駅2番出口より徒歩7分

 

参拝ルート

参拝ルート

今回巡ったのは博多市街地の神社でした。香椎宮、筥崎宮には電車で。他の4社にはレンタサイクルで回りました。博多には東京や仙台、広島などにあるようなレンタサイクルシステムがありませんが、アパマンショップのecobikeというレンタサイクルを使用しました。また、博多周辺はバスがたくさん走っていて行先も色々あるので、バスを使うのもおすすめ。(ただし初めての観光客には行先・路線も複雑なため難易度は高め) 博多にはラーメンや明太子、もつ鍋など地元グルメが本当にたくさんあるので、博多グルメを堪能しつつ神社散歩を楽しんでみてください。

「ecobike」https://ecobike.co.jp/

「西鉄バス1日フリー乗車券」http://www.nishitetsu.jp/bus/jyousha/cityfree/

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