神社・会場

70周年を迎え、
さらに磨かれた儀式と空間
伝統が心に響く明治記念館の結婚式

2017.11.02

昭和22年に明治神宮の結婚式場として開館した「明治記念館」。都会を忘れさせる豊かな緑に包まれ、20万組以上のカップルの門出を見守ってきた、歴史の重みが感じられる祝いの館。2017年秋に開館70周年を迎えるにあたり、館内「儀式殿」での神前挙式に新たな魅力が加わり、庭園に面した2つの披露宴会場がリニューアルオープン。その内容を、実際に訪問取材してレポートする。

家族との時間を深め、特別感が高まった「儀式殿」での挙式

家族との時間を深め、特別感が高まった「儀式殿」での挙式

明治記念館には、緑の庭園に佇む総檜造りの「儀式殿」があり、明治神宮の神職による本格的な神前挙式が執り行われる。開館70周年を迎えて、家族の思いに寄り添う新たな提案と、明治神宮ならではの特別感が伝わる特別な要素が加わった。

そのひとつが、花嫁支度の仕上げに新婦の母親が紅をさす儀式「京紅 きずなの刻(とき)」。娘の幸せを願い、母と娘が顔を合わせながら行うシーンは、美しい思い出として家族の心にいつまでも残るだろう。使用されるのは、京都の老舗「ようじや」と作った明治記念館オリジナルの紅。明治記念館「儀式殿」の挙式者にはプレゼントされるので、思い出の品として持ち帰ることもできる。

もうひとつは、新郎新婦が夫婦となることを誓う「誓詞奏上」のシーンに注目。通常は和紙に書かれているが、明治記念館「儀式殿」での挙式では明治神宮の杜で育った樹木から特別に作られた、薄い木製の紙に書かれるようになった。こちらも記念品として持ち帰ることができる。貴重なご神木から作られ、ふたりの名前が並ぶ誓詞は縁起もよく、一生の思い出になりそうだ。

和の伝統美をモダンに表現した「相生の間」と「末広の間」

和の伝統美をモダンに表現した「相生の間」と「末広の間」

2017年秋リニューアルした2つの披露宴会場はそれぞれに個性的。日本の伝統技術を継承する匠たちとのコラボで和の粋が感じられるのは「相生の間」(着席人数:50〜88名)。二重に構成された天井や壁が会場に奥行きと深みを与え、居心地の良さを作り出している。特に印象的なのは、緋色の和紙の上に木組み格子を重ねた天井。神道では古くから災厄を除くとされてきた祝祭の色が、ふたりの晴れの日にふさわしい華やかさを添える。会場全体のデザイン性が高いため、シンプル・上質な装花や装飾だけで十分にゲストにとって印象的な空間を作ることができる。

2017年秋リニューアルした2つの披露宴会場はそれぞれに個性的。日本の伝統技術を継承する匠たちとのコラボで和の粋が感じられるのは「相生の間」(着席人数:50〜88名)。二重に構成された天井や壁が会場に奥行きと深みを与え、居心地の良さを作り出している。特に印象的なのは、緋色の和紙の上に木組み格子を重ねた天井。神道では古くから災厄を除くとされてきた祝祭の色が、ふたりの晴れの日にふさわしい華やかさを添える。会場全体のデザイン性が高いため、シンプル・上質な装花や装飾だけで十分にゲストにとって印象的な空間を作ることができる。

もうひとつのリニューアル会場は、平安文化をモチーフに雪月花や花鳥風月などの洗練された和の世界観を表現した「末広の間」(着席人数:60〜104名)。木や紙など和の素材を使い全体をベージュで統一した上品な空間は、華やかさでありつつ控えめな美しさ。装花やクロスの合わせ方次第でコーディネートの幅が広がり、ふたりの世界観を表現しやすいはずだ。また、庭園につながるテラスに出られる大きな窓から自然光が差し込み、開放的があって気持ちがいい。

「末広の間」では格子戸を挟んでバンケット脇にスペースがある。格子戸を開いた状態にしておけば広々とした印象になり、格子戸を閉じてプライベートホワイエとして使うこともできる。披露宴が始まるまでの待ち時間、ゲストにくつろぎながら過ごしてもらえるだろう。

高砂は、菊の生け垣のように見える作り。京都御所 菊の間の千鳥棚がモチーフになっていて、曲線を用いたデザインが優美な印象。特注の和紙と箔には、自然美や縁起の良さを感じさせる菊や霞が描かれている。会場全体がシンプルなデザインのため、ひときわ華やかな高砂は主役感が際立つ。写真映えもよさそうだ。

椅子やテーブルにも明治神宮の古木を生かして

椅子やテーブルにも明治神宮の古木を生かして

2つの新会場で、高砂のテーブルやすべての椅子に使われているのは明治神宮の杜で育った木材、ご神木だ。縁起のいい素材で、ふたりの門出を祝うことができる。特に「相生の間」の椅子の背もたれは、1本の原木から隣り合わせの2枚の板を切り取ったもの。左右対称の木目が美しく、価値も高いのだそう。

さらに、両会場に置かれた椅子の背もたれに入った、蝶々のようなマークに注目してほしい。これは、「蝶契り」といい、木材の割れがそれ以上進行しないように入れられるものだが、機能性だけでなく、蝶々の形が新郎新婦とゲストのつながりを表す結びのデザインでもある。

開館70年を超えて今なお歴史と伝統を守り続け、さらに現代的センスを加えた上質な和婚を提案し続ける、明治記念館。ここでは誰もが和文化の良さを再確認できるはずだ。本格的な日本の結婚式を考えるなら、ぜひ足を運び、その奥深い魅力を体感してみてほしい。

問い合わせ:明治記念館

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