神社結婚式のススメ
神社で挙げる結婚式
それは「両親」から「自分たち」へ
「自分たち」から未来の「子どもたち」へ
大切な「こころ」をつなぐ伝統儀式
いつまでも変わることのない本物の価値を求めて
今、神社で結婚式を挙げる夫婦が増えている。
緑豊かな杜。大きな神木、苔むす神池、歴史を刻む鳥居や灯籠。日本の永い歴史の中で幾星霜を重ねても決してその価値を変えることなく在り続ける場所、それが神社なのである。
そんな、古来より伝統が継承され続けている神社で行う神前結婚式。
人生儀礼の中でも特に重要な慶事である結婚式。昔は新郎(または新婦)の自宅で行うのがならわしだった。古くは家庭で行われ、そこに神様をお迎えして行っていたのものが、明治33年の皇太子嘉仁親王(大正天皇)のご成婚をきっかけとして、「神前結婚式」という形式が明確となり、翌年、一般の人々に向けた「神前結婚式」が行われたのが最初といわれる。最近は和婚ブームもあって、神前結婚式が見直されている。
【神前結婚式の流れ】
神前結婚式では、式場入場のあと、斎主による修祓の儀と祝詞奏上が行われる。次に新郎新婦が三三九度の杯を交わす三献の儀、指輪交換の儀、誓詞奏上、玉串奉奠を行い、神様へ夫婦になることを誓う。その後、親族杯の儀、斎主の祝詞があり、退場というのが一般的な式の流れ。
【事例紹介】
流行やファッションとしてのイベントではなく、世代を超えて「心」と「心」が繋がれた美しい神社での結婚式のカタチを紹介しよう。
【事例1】結婚式を挙げた神社へ三年後にお宮参り
神社で結婚式をしたふたりが、3年後、今度はかわいい赤ちゃんと一緒にお宮参りに。家族で終始和やかなひと時を過ごし、結婚式の日と同じ場所で、家族三人での記念写真も撮影。人生の節目節目にあたって、こんなお祝いができるのも神社ならではの魅力!
【事例2】兄弟三組、50年後に金婚式
50年前の昭和42年3月16日、男三兄弟で育ち、三人の花嫁と共に三組一緒に挙式をした夫婦が、めでたく三組一緒に金婚式を迎えた。会食前に神社で金婚奉告祭を執り行い、結びにこれまでの感謝の気持ちを込めた盃を交わした。当時も神奈川新聞などで紹介されたが、50年後の同日も地元紙の取材があり、さながら記者会見のよう。
三組の夫婦が全員で金婚式を迎えることは、本当に素敵なご縁。こんな金婚式を挙げることができるのも神社で結婚式を挙げるからこそである。
ふたりと家族のこころを結ぶ日本の結婚式を
ふたりのこころを重ね合わせることはもちろん、両親や家族同士のこころも重ね合わせながら、神聖なる神域のなかで気持ち新たに厳かな挙式ができること。それは日本古来の伝統を受け継ぐ神社だからこそ叶えることができるものなのである。