Why?「なんで日本人は“日本の結婚式”しないの？」
「いい夫婦の日」特集（2）

国際結婚カップルに
神社婚が大人気の理由

異文化の融合が美しいハーモニーを生み出す時、それは人生で最も輝く瞬間の一つとなるでしょう。
今回ご紹介する和婚は、長野出身の勇輔さんとドイツ出身のイザベラさんの国際結婚カップルの結婚式。
ふたりが選んだのは、神奈川県小田原市にある報徳二宮神社での日本の伝統的な神前式。そして隣接する報徳会館で、日本の伝統と国際色豊かな文化が融合した心温まるウエディングパーティでした。

出会いから結婚へ

勇輔さんとイザベラさんの出会いは、ノルウェーでの留学中にさかのぼります。
同じ学生寮に住んでいたことから仲良くなり、遠距離恋愛を経て結婚に至りました。日本への思いが強く、日本の伝統文化に触れる機会を多く作ってきたイザベラさん。

「海外赴任することが決まっていたので、海外へ行く前に結婚式や披露宴を通じて、家族や友人に感謝の気持ちを伝えると同時に、一緒にお祝いしたいと思い結婚式を計画しました。また、日本で素敵な思い出を作りたかったことも理由の一つです」と語ります。
ふたりの結婚式のテーマは「自然」と「日本の伝統」でした。

神社での神前式を選んだ理由

3年間、日本に住んでいたイザベラさんは、和装への憧れと、日本の伝統文化への深い愛情から和婚を強く希望しました。「和装を着ることで、日本の花嫁になったような気分になれました。また、日本の伝統的な結婚式は、とても厳かで美しく、一生の思い出になると思いました」と語ります。勇輔さんも、イザベラさんの希望を尊重し、和婚という選択に賛同しました。

また、キリスト教の国から来ていることも、神社婚を選んだ理由であるそう。
「ドイツでは、多くのカップルが教会で結婚式を挙げるのが普通です。日本で洋式の結婚式に使われる場所の多くは、ヨーロッパの教会のように見えますが、本物の教会ではありません。本物ではない教会で結婚式を挙げるのは、私にはしっくりきませんでした」（イザベラさん）

報徳二宮神社を選んだ理由

報徳二宮神社を選んだ理由は、自然豊かな環境と、モダンなデザインの報徳会館の両方を備えていたからでした。イザベラさんは、「神社の美しい自然の中で結婚式を挙げることができて、本当に幸せでした。また、報徳会館のスタッフの方々も親切で、安心して結婚式を任せることができました」と振り返ります。

披露宴では、二人のために作られたオリジナルのウエディングケーキのカットや、友人たちからの心のこもったスピーチで会場は温かいムードに包まれました。特に印象的だったのは、イザベラさんがドイツ語と日本語で披露したスピーチです。家族や友人への感謝の気持ちが伝わり、会場は感動に包まれました。

ふたりから和婚の魅力とアドバイス

結婚式を終えて、ふたりは「本当に良い思い出になった」と笑顔で話します。勇輔さんは、「イザベラがこんなに喜んでくれて、僕もとても幸せでした。一生忘れられない一日になりました」と語ります。
イザベラさんは、「日本の伝統的な結婚式を経験できて、本当に良かったと思います。たくさんの人に祝福されて、幸せな気持ちでいっぱいです」と語りました。

また最後に、和婚の魅力と、これから結婚式を挙げるカップルへのアドバイスを語ってくれました。
「日本の結婚式は、とても厳かで美しいものです。一生の思い出になること間違いなしです。結婚式を計画する際は、自分たちの好きなこと、やりたいことを大切にして、オリジナリティあふれる結婚式にしてほしいです」
　
　
国際結婚のカップルが、日本の伝統的な結婚式である神前式を選ぶケースが増えています。勇輔さんとイザベラさんのように、異なる文化を持つふたりが一つになる結婚式は、多くの人々に感動と喜びを与えます。ふたりのように、自分たちのスタイルに合った結婚式を叶え、一生の思い出に残る一日にしてほしいものです。

＜取材：日本の結婚式 編集部＞

≫「いい夫婦の日」特集（3）へ続く

＜取材協力＞

報徳二宮神社 報徳会館
0465-23-3246
（10：00～18:00 休館日：不定休）
神奈川県小田原市城内8-10
https://www.hotoku.co.jp/