皇室献上の京友禅作家作品も
日本橋三越で出合う極上の花嫁和装
日本橋三越に入る衣裳店「グランジュール」に、皇室献上作品でも知られる巨匠・藤井寛による本手描きの京友禅、しかもグランジュールのためだけに制作されたオリジナル打掛が登場。まるで一枚絵のように描かれた伝統文様と優美なグラデーション。晴れの日を彩る特別な一着にふさわしい「藤井寛のきもの」は必見だ。<
この秋登場の「グランジュール」のオリジナル新作和装
老舗百貨店・三越内にある「グランジュール」は、晴れの日の衣裳を一緒に選びたいという母娘にとって利用しやすい衣裳店。この秋の新作として登場したオリジナル新作和装3着は、花嫁世代と親世代の両方が満足できる上質な逸品ぞろい。
なかでも注目したいのは、皇室献上の京友禅作家として有名な藤井寛による、赤の打掛。これまでは京都の工房でしか見られなかった憧れの作品を実物を見られて試着することもできる。
注目は、京友禅の巨匠が手掛けた色打掛「慶長御所文」
赤の打掛は、藤井寛がプロデュースするブランド「藤井寛のきもの」の新作。しかも、藤井氏が手掛けた名作振袖の柄を使用してグランジュールのためだけに制作された、世界にひとつだけの打掛。大変貴重な一着だ。
藤井氏がグランジュールのためだけに制作した貴重な打掛は、「花嫁に喜んでもらいたい、幸せになってもらいたい」という思いを絵柄に込めてデザインされたもの。藤井氏ならではの色彩の優美さと、御所車、牡丹など晴れの日に相応しい雅な柄づけが印象的だ。
匠の技で描き出される京友禅の完成された美
「きもの」文化を伝える町・京都で、”染匠”として京手描友禅に取り組んできた富宏染工。一つひとつ職人の伝統の技によって導かれたきものには、京都ならではの感性と美意識を現代の女性に届けたいという思い、そしてさらに未来にも受け継いでいきたいという願いが込められている。富宏染工の代表であり皇室献上作家として知られる藤井寛が、下絵から染め、仕上げまでをプロデュースしたブランドが「藤井寛のきもの」。一貫した手仕事と、富宏染工ならではの匠の技が生み出すロイヤルカラー、優美さの中に華やかさを表現したグラデーションは、日本女性を一層輝かせてくれる。珠玉の逸品である。
”染匠”とは、意匠の考案から染めの仕上げまで、15前後に分かれた京手描友禅の工程を統括する、いわばプロデューサーの役割のこと。工程のひとつひとつにある職人の伝統の技を、完成された美へと導いていくのが、富宏染工の仕事だ。
きものを単なる装いの型としてだけではなく、きものを愛する人の心と技、暮らし…例えば、四季の移ろいに心を動かす細やかさ、喜びや遊び心をおしゃれで表現するしなやかさといった、京都ならではの感性と美意識。職人が丹精こめた手仕事。伝統文化に親しむ教養。美しい所作でつむぐ丁寧な暮らし……。それらが息づくきものの楽しみを届けたいという職人たちの思いが、作品一つひとつに込められている。
妻へ、娘へ、孫へと愛情を込めて贈られる「きもの」には、人の想いという宝物が詰まっている。受け継がれてきたその宝物を、先人たちにならい、職人たちが未来へとつないでいる。
オリジナル打掛ができるまで
藤井 寛 ふじい ひろし
「藤井寛のきもの」プロデュース/富宏染工株式会社 代表取締役
1935年に下絵師・藤井桃陰の長男として生まれ、
1972年、富宏染工株式会社設立し、同時に工房を設立。
【代表作】
皇后陛下 御訪問着(瑞雲重ね)制作従事
紀宮様 御振袖(雲取典麗彩重ね)制作従事
秋篠宮妃殿下 御訪問着(山取松藤慶長文様)制作従事
皇太子妃殿下 御振袖(王朝典雅扇)制作従事
伝統的工芸品産業功労者褒賞
経済産業省製造産業局長賞
日蓮宗法音寺京都別院・法輪時本堂の格天井の制作に従事