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~婚礼衣裳~

2023.03.05

結婚式の準備で一番気になる婚礼衣裳。白無垢のほか、色打掛や引き振袖など、花嫁衣裳もさまざま。今は、レンタルをする人がほとんどですが、価格帯も幅広いので、何にどんな金額が掛かるものなのか、新郎のきものも含めてこちらの記事で紹介します。

白無垢・色打掛・引き振袖

白無垢・色打掛・引き振袖
イメージ写真/京鐘

白無垢レンタル料15~35万円

イメージ写真/京鐘

色打掛レンタル料20~60万円

「白無垢」は挙式専用の装いで、「色打掛」は挙式・披露宴どちらでも着られます。最近は「白無垢」で挙式をして、披露宴では「色打掛」に掛け替えるパターンが多いようです。

イメージ写真/京鐘

引き振袖レンタル料20~50万円

未婚女性の第一礼装である振袖のなかで最も袖丈が長く格の高いものを本振袖といい、おはしょりをせず裾を引いて着ることを「引き振袖」、花嫁だけの装いです。打掛との違いは帯周りがはっきり見えること。帯小物や帯結びで華やかに上半身をコーディネートすることができます。

白無垢・色打掛・引き振袖 着付けの料金 1着5~8万円

着付代はヘアメイクとセット価格としているところも多く、引き上げ代(最後に洋服で帰れる状態に戻してくれる作業代金)含め、洋髪ヘアメイク&着付けで10万円~、かつら&着付けで15万円~が相場。和装着付け時間は約30分。ヘアメイクを含め約2時間なので、挙式の3時間前くらいから支度を始めることが多いです。

掛け替えの料金 1着3~5万円

洋髪で白無垢から色打掛に掛け替えをする場合、ヘア小物の変更や引き上げ代が含まれて約5万円が相場。かつらから洋髪にヘアメイクもチェンジして掛け替えをする場合は、事前のヘアメイクリハーサル込で10~12万円ほど。

綿帽子・角隠し 1~2万円

かつら代やヘアメイク代に含まれることが多く、洋髪で綿帽子を装着する場合は専用の装着器具が必要になります。角隠しは基本的に、かつらや新日本髪に装着するので専門の髪結い技術を要します。綿帽子や角隠しそのもののレンタル代+専門技術代と考えると高くありません。一生に一度、日本ならではの花嫁支度にチェレンジしてみて!

どの衣裳レンタル料に含まれない下着や足袋は購入しよう!

直接肌に身につける、肌襦袢や裾除け、足袋はレンタル品に含まれていないことがほとんどです。これらは結婚後、お宮参りや七五三の際きものを着るタイミングで使えるので、自身のものを用意しておくと実は長く重宝できます。
[肌襦袢] 2千円~
男女共に、肌に直接着用し、汗や皮脂から着物を守ります。花嫁用は襟ぐりが広く作られています。レンタルに含まれている場合もありますので、衣裳の担当者さんに確認を。

[裾除け] 3千円~
越に巻く下着。長襦袢の汚れを防ぎ、足さばきを楽にしてくれます。肌襦袢のワンピースタイプ(5千円~)もあります。

[足袋] 2千円~
礼装は白足袋で正絹(しょうけん)かキャラコ素材。コハゼは4枚と5枚がある。サイズ・履き心地は必ず確認を。

紋付羽織袴

紋付羽織袴レンタル料10~15万円

花嫁が白無垢・色打掛の場合、同格の新郎衣裳は「黒五つ紋付羽織袴」。長着(着物)、羽織は絹織物の羽二重(はぶたえ)の黒で、とちらにも5つ紋付き。袴は、最高級生地の「仙台平(せんだいひら)」の縞柄を付けます。家紋にする場合は貼紋を別途注文する必要があります。女性と同じく肌襦袢・ステテコ・足袋のほか、白扇・腰ひも、補整タオルは購入(または自身で手配)の場合もあるので、確認しよう。

紋付羽織袴のレンタル料金 1着1~2万円

支度時間は20~30分ほど。ヘアセットを希望する場合、新郎新婦の美容支度料に含まれるか確認を(別途の場合3千円ほどが相場)。衣裳持ち込みの場合は、持込料・引き上げ料で1万円ほど必要になることもあります。

衣裳の価格の差について

同じ衣装サロンで扱う花嫁衣裳でも数十万円のレンタル価格の幅があり、疑問に思うこともあるはず。着物のなかでも花嫁衣裳は、最高級の素材と職人の技が結集した伝統工芸で、購入すれば数百万もする逸品が多いです。一生に一度の特別な衣裳だからこそ、価格だけで選ばず、そこに込められた価値や文様の意味を尋ね、実際に袖を通してみて選んでみよう。

本手描き友禅作家・秋山章氏のうちかけ。やわらかな絹地に貝殻から削り落とした螺鈿(らでん)を貼り込む「貝螺鈿(かいらでん)」。

着物の価格を左右する3つのポイント

①生地の素材・品質

織物の高級素材は絹(シルク)。一反の絹織物に蚕の繭(まゆ)は約2,600粒(重量約4.9kg)必要で、精製して約0.9kgの生糸になります。日本の養蚕農家が減り、純国産絹糸は1%以下。生糸100%の正絹(しょうけん)は化繊の着物と比べて着崩れしにくいのも特徴です。

②織り・染め・刺しゅう

吉祥文様の柄を描き出す染め・織・刺しゅうなど技法も着物の価値を左右します。「唐織」「錦織」「佐賀織」「緞子(どんす)」などの織柄、染物の「友禅」「絞り」、刺しゅうでは「相良」「金駒」など、職人の技が活かされた打掛はとても希少性が高く価値が高いとされています。

③作家・ブランド着物

広げると一枚の絵のようにすべて繋がる「総絵羽文様(そうえばもよう)」は最高級品のひとつ。友禅作家が紋柄を描き、数百日もの行程を経て仕上げる本手描き友禅は高級婚礼衣裳の代名詞。また川島織物や龍村美術織物など美術工芸織物の世界的に有名なブランドもあります。

龍村美術織物「赤宝珠祥」。写真/モンレーブ コスチュームサロン

写真協力

京鐘・京都本店
京鐘・東京銀座店
モンレーブコスチュームサロン

(各ショップページにリンクします)

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