和装・ヘアメイク

きものとドレスどっちも着たい
〜和装花嫁のドレス選び

2015.10.20

和装での結婚式を希望していても、せっかくの機会だからドレスも着たいという花嫁は多い。一生に一度の特別な日に満足できるドレスを選ぶためのポイントを伝授。最高に美しい花嫁姿をかなえて。 

会場選びの前にドレスを着るかどうかを決めて

会場選びの前にドレスを着るかどうかを決めて

ヨーロッパにキリスト教が広まると、結婚式が教会で行われるようになった。その際、王族や貴族の花嫁がまとった衣裳がウエディングドレスのはじまりといわれ、起源はローマ帝国時代とされる。当時は、色地に金糸・銀糸などの刺繍が施された絢爛豪華なものが主流。現在のように白が一般的になったのは1840年、イギリスのヴィクトリア女王の婚礼衣裳が白だったことから急速に普及した。ドレスは和装に比べて多種多様。和装とドレスの両方を着る場合は、どんなドレスをどのように選べばいいのか?

ついデザイン優先で決めてしまいがちだが、まず考えたいのが会場とのバランス。そのためにも、会場選びの前に、ドレスを着るのか、または着ないのかを決めること。そして、ドレスを着る場合は、和装にもドレスにも合う会場を探そう。

Part.1 会場とのバランス

どんなにすてきなドレスで似合っていても、会場とのバランスが悪いとちぐはぐな印象に。
会場とドレスのベストバランスが褒められるドレス選びのカギと言える。

<ホテルや専門式場>天井が高く広い会場

広く豪華な装飾の空間に負けない、存在感のあるドレスを選ぶ必要がある。スカートにボリュームを出したプリンセスラインやベルラインで、フリル、ドレープなどをあしらった立体的なドレスがおすすめ。照明が当たるとキラキラ光るスパンコールやクリスタルの刺繍も広い会場に映える。入退場やテーブルラウンドなど、後ろ姿にも視線が集まるので、ロングトレーンやリボンなどで華やかなバックスタイルを演出するのも忘れずに

また、座ったときに遠くから見ても寂しくないように、上半身にポイントがあるデザインを選ぶのもコツ。アクセサリーは大ぶりなものや華やかなデザインを。カラードレスを着る場合は、会場の壁、床の色もチェックしておきたい。会社の上司や親族をメイに招待するフォーマル度が高い披露宴なら、あまりにも大胆で奇抜なデザインのドレスは避けたほうがベター。

<料亭やレストラン>ゲストとの距離が近い会場

スペースに限りがある料亭やレストランでは、動きやすさが第一条件になる。マーメイドやエンパイア、細身のAラインならぴったり。スペースや足さばきを考えると、トレーンを長く引くデザインやボリュームのあるスカートは避けたほうがいい。素材はとろみと落ち感がキレイなジョーゼット、繊細で高級感のあるレースがおすすめ。ゲストとの距離が近いので、上質素材やディテールのデザインにこだわって選びたい。

また、自然光が入ったり庭に出られたりする会場なら、オーガンジーやチュールといったエアリー感のある軽快な素材をセレクトしても

〜Column〜

◆和テイストをプラスすれば純和風空間でもなじむ
畳敷きの料亭など、純和風空間でドレスを着る場合は、和のテイストをどこかにプラスすると違和感なくなじみやすい。たとえば、ヘッドドレスやブーケに水引きや鹿の子絞りのリボンなどをあしらうのも素敵。

Part.2 ドレスはいつ着る?

和装とドレスはどんな順番で着るのかも重要。徐々に華やかに、インパクトのあるものにしていくのが印象に残るお色直しの成功のポイント。

白無垢→打掛→ドレスの場合

◆華やか色打掛に負けないゴージャスなデザインを
お色直しは、前の衣裳とテイストが違うものやより華やかなデザインにするのがコツ。同じようなイメージだと、せっかく衣裳チェンジしてもゲストの印象に残らないばかりか、写真写りも代わり映えしなくてがっかり、なんていう結果にも。色鮮やかでボリュームもある色打掛の後に白ドレスを着る場合は、フリルやドレープ、花モチーフなどをたっぷりあしらったシルエット、デザインともにゴージャスでインパクトのあるものを選びたい。カラードレスなら、たとえば赤の色打掛からブルーやグリーンのドレスにチェンジなど、色打掛とは印象の異なる色をセレクトしよう。

白無垢→ドレスの場合

◆シルエットやカラーでイメージチェンジを
白無垢から白ドレスへのお色直しは、どうしても印象が薄くなりがち。一番効果的なのがカラードレスへのチェンジ。
ボリュームがある打掛とは反対に、エンパイアやマーメイドのスレンダーラインにするか、打掛に負けない華やかさのあるドレスでイメージチェンジをはかって。「やっぱり白いウエディングドレスが着たい!」という花嫁は、挙式は白無垢、披露宴は白ドレスと、着るシーンをきっちり分けるのがおすすめ。特に、神社で挙式、その後に場所を移して披露宴を行う場合にはいい方法。また、挙式を黒引き振袖にして、白ドレスでお色直しという選択も。


〜Column〜

◆別撮りでドレス姿を残すのも手
ドレスも着たい、でもお色直しに時間がかかるし……。そんな悩みを解決してくれるのが、ドレスの別撮り。費用はかかるが挙式日とは別の日に時間を気にせず撮影できるというメリットが。前撮りすれば、その写真を当日の受付や披露宴会場に飾ってゲストに見せることもできる。ハネムーンが海外なら、ドレスを持参して現地で撮影するのもいい思い出になりそう。

Part.3 シーン別ドレス選びの秘訣

大勢のゲストからの注目が集まる花嫁。どんなシーンでも輝いていられるために、押さえておきたいポイントを紹介。

上半身のアクセントで座ったときも華やかに

披露宴では座っている時間が意外と長い。スカート部分がどれだけ華やかでも、上半身がシンプルなデザインだと座ったときに寂しい印象に。特に広い会場では遠くから見ても存在感のある上半身を演出したい。胸元にフリルやリボン、コサージュなどがあしらわれたもの、ワンショルダーなどのアクセントがあるデザインを選ぼう。胸元にボリュームを出すことで小顔効果も狙える。また、アクセサリーやヘッドドレスも重要。キラキラときらめくアクセサリーは顔まわりを明るく見せてくれる。

披露宴で着るドレスはインパクトのあるものを

お色直しの衣裳は、挙式用の式服と異なり、パーティドレスとして華やかで個性的なものを選ぶのが正解。和装からドレスへのチェンジは、印象をガラリと変えるという点ではとても効果的。ただ、和装の花嫁衣裳は白無垢、色打掛、引き振袖ともに華やかなので、お色直しのドレス選びにひと工夫しよう。たとえば、白無垢、カラードレス、色打掛、フリルたっぷりマーメイドラインの白ドレス、引き振袖、白のボリュームドレス、といった具合に、雰囲気やシルエットが対照的なものでイメージチェンジを。

時間帯や季節も意識して選ぼう

披露宴の時間帯によってもドレス選びは変わってくる。昼は肌の露出は控えめに。素材は自然光に映える軽快なオーガンジーやチュールがおすすめ。ガーデンのある会場ならミディ丈も素敵。夜の披露宴は、タフタやサテンなど光沢のあるシルク素材&胸元や背中を大胆に露出したドレスを。アクセサリーも大ぶりで存在感のあるものを合わせて。また、春〜夏の結婚式ならレースやオーガンジーなど透け感のある素材、秋〜冬なら重厚感のある素材にファーをあしらうなど、季節感を演出するのもおしゃれ。

体型別 似合うドレスの基本ルール

体型別 似合うドレスの基本ルール

●ぽっちゃりさん

上半身をコンパクトにしてスカートにボリュームをもってくれば、相対的なバランスでウエスト周りがほっそり見える。イラストのような縦フリルのプリンセスラインがおすすめ。 反対に幅を強調してしまう横フリルはNG。同様に肩幅が広い人はオフショルダーを避けて、縦のラインを作ってくれるワンショルダーなどを選んで。

●痩せすぎさん

ドレープやモチーフで立体感を出し、ウエストを絞らないドレスを。ボディラインにぴったり沿った細身のドレスやシンプルすぎるドレスは、貧弱に見えてしまう恐れが。アメリカンスリーブやホルターネックは骨ばって見えるのでNG。 また、メリハリボディを作ってくれるブライダルインナーは頼もしい味方。美しいドレス姿のためにもぜひ購入したい。

初出「日本の結婚式」No.11
イラスト/今井未知
取材・文/渡辺公子

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