【大人ウエディング講座】
和の披露宴
取り入れてみたい 演出アイデア
和装での披露宴に取り入れてみたい披露宴の演出アイデアについて人気ウエディングプランナーの岡村奈奈さんに伺った。結論として、「神社で挙式をするから、披露宴も和でなくてはいけない」「和装だからウエディングケーキは似合わないかも」など固定概念にとらわれすぎず、披露宴についてはふたりらしくゲストをおもてなしすれば大丈夫とのこと。どんなアイデアがあるのか、いくつか紹介するので、参考にしてみて。
花嫁の衣裳当てゲーム
披露宴開場前にゲストに新婦の衣裳を予想してもらう。受付に投票コーナーを設け「何色を着るか」「和装か洋装か」など予想してもらう。待ち時間にゲスト同士の会話のきっかけになるかも。
ウエディングケーキ入刀
「新郎新婦初めての共同作業」と定番の演出、ウエディングケーキ入刀。ゲストにとってシャッターチャンスでもある。白いケーキが主流だが、チョコや抹茶など、ふたりの好きな味にしてもいい。
◆和のアイデア 1
ケーキを和風のデザインでオーダー(扇型、だるま型、「寿」の文字を入れるなど)
和のアイデア 2
ケーキのかわりに大きい饅頭に入刀。大きな饅頭の中に小さな饅頭が入った「子持ち饅頭」は切り口もカラフル。
和のアイデア 3
ケーキ型のちらし寿司にしゃもじを入れる。
ファーストバイト
ケーキ入刀のあと新郎新婦が互いに食べさせ合う余興。新婦は普通サイズ、新郎には大きいスプーンで溢れるほどの一口を運ぶのも盛り上がる演出とされている。「あーん!」などの掛け声を司会者から促してもらうとマル。
和のアイデア
ケーキではなくおにぎりでファーストバイト。通常の2~3倍のものが多い。特大のものも見栄えがある。
鏡開き
鏡に見立てた樽酒の蓋を木づちで叩いて開く。これには「運を開く」という意味が込められている。新郎新婦ふたりで「よいしょ!」と開いても良いし、両家で一緒に「よいしょ!」と開くのもいい。
デザートビュッフェ
ゲストが好きなデザート(プチケーキやフルーツ)を選ぶことができる。新郎新婦がサーブすればゲストと自然と会話が生まれ、よりアットホームな披露宴に。
和のアイデア
紅白まんじゅう、羊羹、上生菓子を並べてもすてき。上生菓子は季節感を大切に作られていることが多いので見た目にも華やか。
餅つき
稲作信仰の考えから、「晴れの日」に行われてきた餅つき。「よいしょ!よいしょ!」という掛け声で会場に一体感が生まれる。新郎新婦だけでなく、ゲストにも参加してもらおう。
フォトプロップス
写真の小道具という意味。ふきだしや帽子・めがね・ひげなどの形のモチーフを持つことでユーモアある写真を撮影できる。洋風のデザインでもシンプルなものなら意外と和装にも似合う。
和のアイデア
ふきだしの文字を「ありがとう!」「だいすき!」など日本語にしても楽しい。扇子型にしたり、和紙を使って手作りしても◯。
ムービー
定番のムービー演出。新郎新婦紹介を兼ねて、思い出の写真や故郷の写真もゲストに見てもらうことができる。長くなりそうだったり、ゲストが制作したものが連続したりする場合は、料理の提供タイミングなどもあるので、プランナーに相談しておこう。
ブーケプルズ
ウエディングで「幸せのおすそわけ」の演出、ブーケプルズ。花嫁の持つブーケに何本かのリボンを垂らしておく。そのうち1本だけをブーケに結んでおき、ブーケを引き当てた人が次の花嫁になれるというジンクスがある。男女関係なく友人全員参加にしたり、子どものみ参加にしたりしても構わないので、ゲストの顔ぶれに合わせてアレンジを。ブーケ以外のリボンにもミニブーケやプチギフトをつけるのも嬉しい心づかい。ブーケトスのように腕を振り上げる必要がないので、和装の披露宴にもおすすめ。
初出:日本の結婚式No28
記事監修/岡村奈奈
イラスト/まつもとりえこ