【大人ウエディング講座
6カ月で効率的に!
キホンの結婚準備スケジュール
ある程度余裕をもって準備ができるのであれば、6カ月前から始めるのが効率的。最短3カ月でも可能だが、余裕をもつなら6〜8カ月くらいは準備期間がほしいもの。
6カ月前
●プロポーズ
●お互いの親に結婚の報告
●婚約スタイルの決定
●婚約指輪を購入
●結婚式の希望(日取り、招待客、予算など)を話し合っておく
●新生活について考えておく
●結納・顔合わせを行う
●結婚式のスタイル(日取り、招待客、予算など)を決定
●会場探しを始める
●下見・ブライダルフェアに参加
●会場を決定し、申し込みをする
●招待客のリストアップを始める
●衣裳探しを始める
●2次会の準備を始める
3カ月前
●プランナーと具体的な打合せを始める
●衣裳を決定
●スピーチ、余興、受付をお願いする人に依頼
●料理、装花、ブーケ、引出物、演出などを検討
●司会者やカメラマンを手配
●ブライダルエステを始める
2カ月前
●招待状を発送
●料理、飲み物、ウエディングケーキの予算と内容を決定
●会場装花を決定
●結婚指輪を購入
●披露宴のBGMを選ぶ
1カ月前
●招待状の返信を確認し、招待客人数を確定
●引出物、引き菓子を手配
●テーブルプランや配席を決定
●席次表や席札などのペーパーアイテムを作成
●披露宴のプログラムや演出を決定
●司会者と打合せ
●ヘアメイクリハーサル
1週間前
●挙式・披露宴費用の支払い
●ネイルケアやシェービングを行う
●当日渡す心付けやお車代を用意
●持込み品の搬入確認
当日
●挙式・披露宴
●2次会
後日
●内祝いや結婚報告はがきを送る
●ハネムーンに出発
ふたりと家族にとってのベストシーズンは?
結婚準備は、「入籍をいつにするか」「結婚式をするか、しないか」「(結婚式をする場合)挙式日は?」、この3つを考えるところからはじまる。日にちの設定方法に決まったルールはないので、誕生日や付き合い始めた日などの記念日に合わせてもOK。
「結婚式を挙げるなら、誰に出席してほしいかを考え、その方たちの都合も含めて日取りを決めるといいでしょう」と教えてくれたのは、ウエディングプランナーの岡村奈奈さん。
一般的に結婚式といえば「春」か「秋」。けれども仕事の繁忙期とかぶる、花粉症の時期を避けたいなど、個々の事情があるもの。そこにこだわらず、ふたりの事情と周囲の都合を考慮していくと「ふたりにとってベストな挙式シーズン」が見えてくるはず。
招待状の発送は「2カ月前」。ここを基準に準備を
さて、「○月頃に結婚式を挙げる」という目標ができたら、なるべく早く会場に申し込みをしよう。申し込みは早ければ早いほどいい。なぜなら人気のある会場はどんどん予約で埋まってしまうし、早めに申し込むほど準備にかけられる時間も多くなる。
ただ結婚式の招待状は、挙式日の約3カ月前から作りはじめ、2カ月前に投函し、返信期限を1カ月前とするのが一般的。招待客が確定するまで数と内容を決定できないもの(引出物、席次表など)もある。どんなに早く準備を始めても、自分たちの都合だけですべてを前倒しにすることはできないのだ。
気分転換も大切! 婚約期間を楽しもう
じっくり半年以上かけて準備を進める場合、途中で結婚式の目的を見失わないようにするために、ふたりで話し合う時間をもうけるのが◎。
「結婚式までに余裕があれば、その分、事前リサーチにかけられる時間が増えると考えましょう。でも雑誌などで見たことを一つ残らずこなそうとすると自分が辛くなってしまうかも。ネットサーフィンや手作りアイテムの制作など、空き時間のすべてを準備に費やすのも思い出にはなりますが、結婚前だからといって結婚式のことばかり考えては義務感が増してしまうので、ふたりでデートを楽しんだり、実家に顔を出したり、婚約期間だからこその時間を大切にしてほしいとも思います」(岡村さん)
たとえばウエルカムボードやリングピローなどは必ずしも手作りしなければならない物ではないし、特別なおもてなしアイテムを用意できなかったからといって「手抜き」と思われるはずもない。「結婚準備=忙しくて大変」というセオリーが、個々のカップルに当てはまるとは限らないのだ。
「会場に申し込みを済ませた後、招待状発送や具体的なプログラム決定までに空白の期間が訪れるかもしれません。じっくり準備する場合のメリットは、その時間を利用して新生活やハネムーンの準備を進められること。結婚式の準備が忙しくなるのは3カ月前くらいからと心得ておきましょう」
初出:「日本の結婚式」No.11
イラスト/原田マサミ