お役立ち知識

押さえておきたい
神前式の準備と挙式の流れ

2019.08.05

厳かな空気の中で執り行われる神前式。日本文化への関心の高まりや和装ブームにより、希望するカップルが増えている。

参列する機会が少ない神前式は、憧れがあっても具体的にどんなことをするのかよく分からない人も多い。神前式で行われる儀式の内容や意味を押さえるとともに、準備段階で注意するポイントもあわせて知っておこう。

神前式の挙式準備スケジュール

神前式の挙式準備スケジュール

神前式の会場といえば神社を思い浮かべるかもしれないが、神殿がある施設であれば、ホテルや結婚式場、料亭などのレストランでも挙げることができる。

挙式準備の段取りやスケジュールは他の挙式スタイルと基本的に同じだが、神前式ならではの注意点もある。それを踏まえつつ準備を進めよう。

12〜9ヶ月前

●式のイメージを話し合う
「神前式で結婚式を挙げたい」ということが決まったら、どんな式にしたいかを2人で話し合おう。会場の雰囲気、招待客の人数、予算、大まかな日取り、外せない条件などの希望をまとめよう。

●情報収集・リスト作り
式のイメージがまとまってきたら、インターネットや雑誌の情報から条件に合う会場を探そう。気になる会場と特徴をリストにしておくと後から比較がしやすい。

9〜6ヶ月前

●候補を絞る
気になる会場に資料請求をしたりウエディングフェアに参加したりして、より詳細な情報を集めよう。神前式を体験できる「模擬挙式」を行なっている会場もある。挙式に友人を招待したい人は、親族以外の挙式参列の可否も会場に確認しよう。

●会場・日程を決定
挙式の会場と日程を最終決定する。人気の会場や気候のよい春秋、大安の日に挙式したいと考えている場合は早めに日程を押さえておこう。神社の場合、祭事が行われる日には挙式ができないので注意。

6〜3ヶ月前

●衣装を決める
神前式にぴったりの和装も、いくつか種類がある。白一色の格式高い白無垢、豪華で鮮やかな色打掛、凛とした美しさの引き振袖、洋装のテイストを取り入れた新和装。それぞれに合わせるヘアスタイルにもルールがあり、着物のボリュームやデザインに合わせて決めるため、和装選びのプロの目が必要になる。
神前式の衣装は基本的には和装だが、洋装OKの会場もある。「どうしてもドレスが着たい」という場合は会場に問い合わせてみよう。

●前撮りの検討
挙式当日はゆっくり写真を撮る余裕がないため、前もって撮影を行う新郎新婦も多い。挙式直前は準備に忙しくなるので、前撮りを希望する場合はこの時期に検討し、日程調整をしよう。

●招待状の準備・投函
遅くとも挙式の3ヶ月前には招待状を投函しよう。神前結婚式であることと簡単な挙式の流れを添えておけば、参列経験のない招待客も安心できる。
もしその会場での注意点(挙式中は撮影禁止、親族以外の列席者は見学のみ、露出の高い服装NGなど)があれば、丁寧に伝えておこう。

3ヶ月前〜直前

●結婚指輪の購入
結婚指輪をオーダーで作る際は3ヶ月ほどかかる場合もあるので、早めの準備を。挙式で指輪の交換をするカップルはリングピローも用意する。和テイストのものなら会場の雰囲気にも馴染みやすい。

●へアメイクリハーサル
挙式当日に行うヘアメイクを実際に行なって、イメージを確認する。どれくらいの時間がかかるかを事前に知るためにも是非やっておこう。

●カメラマンの手配
会場によっては挙式中の撮影禁止や、提携のカメラマン以外NGのところもある。また撮影OKでも、特定の儀式や場所に限って撮影不可などの制約があることも。カメラやビデオ撮影に関しては、事前に注意点をしっかり確認しておこう。

●挙式費用の支払い
挙式費用は全額もしくは一部を前払いしなければいけない場合が多い。必要額をきちんと支払い、気持ちよく当日を迎えよう。

神前式の流れ

神前式の流れ

神前式では新郎新婦と両家の結びつきを強め、神に結婚の報告をするいくつかの儀式を行う。会場により儀式の順番が前後したり簡略化されたりする場合もあるが、基本的な流れを解説する。

入場

神職と巫女に導かれ、新郎新婦、媒酌人(仲人)、両親、親族の順で拝殿に入る。神前に向かって右側が新郎、左側が新婦の両家に分かれて着席する。

修祓(しゅばつ)の儀

神前に上がる前に、心身の穢れを浄める儀式。一同起立して頭を軽く下げ、神職が祓詞(はらえことば)を奏上して、新郎新婦と参列者を祓い浄める

祝詞奏上(のりとそうじょう)

神職が祝辞を読み上げ神前に結婚を報告し、2人の末長い幸せを祈願する。

三献(さんこん)の儀

小・中・大の3つの盃に注いだ御神酒を、新郎新婦が交互に飲んで夫婦の契りを交わす。1杯を3度に分けて飲むことから三三九度とも言われる。
巫女が盃にお神酒を注ぐ時も3回に分けて注ぎ、新郎新婦が飲むときには1度目・2度目は口を付けるだけで、3度目に飲み干す。

誓詞奏上(せいしそうじょう)

新郎のみ、もしくは新郎新婦が2人で神前に誓いの言葉を読み上げる。会場ごとに定型文(結婚の報告、夫婦の誓い、締めの言葉)があるが、オリジナルの文面にすることもできる。

「(結婚の報告)私たちは今日の佳き日に、〇〇神宮の大前で結婚式を挙げました。
(夫婦の誓い)今後御神徳をいただき、互いを敬い、信頼と愛情を以て明るい家庭を築いていきたいと存じます。
(締めの言葉)何卒、幾久しくお守りください。」
誓詞は新郎新婦が神様に結婚を誓う大事な言葉。神様に失礼にならないよう、目線を下げず心を込めて読み上げる。

玉串奉奠(たまぐしほうてん)

神が宿るとされる榊(さかき)の小枝に紙垂(しで)をつけた玉串を、神様へのお供え物として捧げる。
新郎新婦が玉串を捧げ持ち神前に進み出て、根元を神前に向けて奉納し、二礼二拍手一礼する。玉串の奉納の作法には神社ごとに異なるため、事前に指導してもらおう。

親族盃の儀

参列している親族に盃が配られ、注がれたお神酒を全員で飲み干す。新郎新婦だけでなく、両家の親族の絆も深める儀式。

斎主挨拶

儀式が滞りなく終了したことを神職が神様に報告する。最後に一同起立して拝礼し、挙式の結びとする。

退場

神職、新郎新婦、媒酌人、両親、親族の順で拝殿から退場する。

その他の人気の儀式

その他の人気の儀式

上記以外にも、挙式の中で行われる儀式もある。挙式の雰囲気を盛り上げる、夫婦の絆を深めるという理由で人気の高い儀式を紹介する。

参進(さんしん)の儀

控え室から挙式会場である拝殿に向かう儀式。境内が広い神社で可能な場合が多い。手水(ちょうず)で手と口を浄めてから、楽人が奏でる雅楽の調べと共に拝殿まで歩いて向かう。「花嫁行列」とも呼ばれ、一般の参拝客から思わぬ祝福を受けることも。

指輪交換(ゆびわとりかわし)の儀

近年になって新しくできた儀式。キリスト教式と同様に神前で新郎新婦が指輪の交換を行う。神前結婚式で行うのに違和感がある人は披露宴で行ってもよい。

巫女の舞

神社によっては巫女が結婚を祝う神楽を舞い、神様に奉納する儀式を行うところも。雅楽演奏と共に披露される荘厳で華やかな舞が式を彩る。

水合わせの儀

新郎新婦それぞれの実家から汲んできた水を、1つの杯に注ぎ合わせる。違う環境で育った2人が、1つの家庭を築いていくという意味を込めた儀式。現代風に様々な形でアレンジされて行われる場合もある。

集合写真撮影

挙式中は撮影の制約がある場合もあるので、挙式後に拝殿の外で参列者全員の集合写真を撮影する。挙式を行なった神殿を背景に撮影すればいい記念になる。

当日の流れをイメージしておくことが大事

神前式は日本古来の神々に結婚を報告し、両家のつながりを深め、新郎新婦の末長い幸せを祈願する儀式。慣れない作法ばかりかもしれないが、挙式前にリハーサルがあり、挙式中も神職や巫女が誘導してくれるので心配ない。

しかし事前に式の流れをしっかりイメージして儀式の持つ意味を理解しておけば、挙式中の振る舞いもスムーズになり、より感慨深い式になる。

神前に上がって結婚を誓う、人生の晴れ舞台。しっかりと準備を整えて臨もう。

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