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神前式の和装は何が良い?
色打掛・引き振袖の
違いと選び方

2019.09.17

神前式での挙式となれば当然衣裳は和装となりますが、近頃は選べる和装の種類が増え、どれが良いのかと迷う新郎新婦も少なくありません。せっかくの晴れの機会なのだから、身を包む和装にはこだわって選びたいところ。そこでこの記事では、神前式で一般的な花嫁衣裳の種類や、色打掛・引き振袖の違い、自分に合った和装の選び方などを紹介したいと思います。

神前式で一般的な花嫁衣裳の種類

神前式での花嫁衣裳として一般的なものには、「白無垢」「色打掛」「引き振袖」の3種類があります。白無垢はウエディングドレスのようにすべて白でまとめた和装で、歴史ある格式高い衣裳。神前式の挙式ではもっともよく選ばれる、定番の和装となります。

色打掛は、白無垢と同じく格調のある正装で、華やかな豪華さや品格ある重厚さが特徴。かつては武家の結婚式で花嫁が着る衣裳だったと言われています。そして引き振袖は、軽やかな可憐さが引き立つ、振袖の一種。成人式などで着られる普通の振袖と違い、裾が長く床まで伸び、優雅に引くような形となっています。

基本的に神前式では、神社での挙式には白無垢を着て、その後の披露宴にお色直しで色打掛か引き振袖に変えるのが一般的。色打掛にするか引き振袖にするかは迷いがちな点なので、それぞれの特徴や選び方などを詳しく見ていきましょう。

色打掛とは

色打掛とは

色打掛は、華やかな彩りと鮮やかな印象が婚礼の場にぴったりな格式ある豪華な和装で、憧れの花嫁衣裳の定番とも言われています。帯の上から着物をかぶせるような形になっていて、後ろの帯は見えませんが、その分きらびやかな背中の柄模様が引き立ちます。重厚感ある格調高い正装とあって、最近では、神社での挙式にも色打掛で臨むケースが増えているようです。

色打掛のメリットは、とにかく華やかで重厚な豪華さがあること。結婚式以外に、色打掛を着るような機会はそうそうないので、「和」への思いから神前式を選んだ人にとっては、非常に魅力的な衣裳と言えます。一方、色打掛のデメリットと言えば、着ていてそれなりの重量があること。身軽には動きにくく、長時間身につけていると疲れてしまう場合もあります。

引き振袖とは

引き振袖は、裾の長さを調整せずにそのまま下まで垂らした振袖で、軽やかながら可憐な印象が魅力です。色打掛との違いで一番目立つのは帯の部分。色打掛は着物で後ろの帯が完全に隠れているのに対し、引き振袖では帯がきれいに見えるため、華やかな帯の模様が絢爛な美しさを演出してくれます。また引き振袖なら、洋髪のままでも違和感がありません。色打掛に比べると着物としての格はやや落ちてしまう引き振袖ですが、黒を基調とした「黒引き振袖」であれば、披露宴のみならず挙式での衣裳としても申し分ないとされています。

引き振袖のメリットとしては、趣向を凝らした美しい帯を見せられることや、衣裳が軽くて身軽に動きやすいことなどが挙げられます。また、生地が柔らかく、色打掛のように硬く張った感じが出ないため、身体がしなやかに痩せて見えやすいのも特徴です。一方で引き振袖のデメリットは、色打掛ほどの特別感に欠けること。振袖姿のゲストが多い場合は、やや埋もれて目立たない印象になってしまうかもしれません。

神前式で着るなら色打掛と引き振袖、どちらが良い?

神前式で着るなら色打掛と引き振袖、どちらが良い?

色打掛か引き振袖かで迷ったら、まずは両方の種類の衣裳を、貸衣裳店などで色々と見て回ってみることがおすすめです。今は色打掛も引き振袖も様々な色・模様のものがあるので、まずは色打掛か引き振袖かという点にこだわらずに、自分の好みや直感に来る衣裳はないか、探してみましょう。その上でプラスアルファの判断材料として、「着物のどこを一番見せたいか」「動き回るときの身軽さをどこまで考慮するか」「予算の余裕はどのくらいか」の3つに注意してみるとよいでしょう。

着物のどこを一番見せたいか

色打掛は後ろの帯が隠れる分、着物の背中部分の模様が美しく映えます。一方で引き振袖は、着物の腰の部分が隠れる分、後ろの帯がきれいに引き立ちます。背中までカバーする着物の全体的な優雅さを見せたいのか、アクセントとなる華やかな帯を見せたいのかで、色打掛にすべきか引き振袖にすべきかが違ってきます。これは好みの問題なので、色打掛と引き振袖の実物を、よく見比べるようにしましょう。

動き回るときの身軽さをどこまで考慮するか

色打掛はきらびやかな豪華さと品格ある重厚感が魅力ですが、着てみるとかなりの重量があります。色打掛だとまっすぐ歩くだけでも一苦労という人すらいるくらいなので、披露宴でたくさん動き回ることが予想される場合は、衣裳の重さについても十分考慮したいところです。普段から疲れが出やすい人や、肩が凝りやすい人なども、色打掛の重量が負担にならないかを考えておくようにしましょう。

予算の余裕はどのくらいか

色打掛と引き振袖とでは、値段にも大きな差が出ます。レンタル価格の相場で見てみると、色打掛の相場が20万円前後からなのに対し、引き振袖の相場は10万円前後から。もちろんレンタル店によって異なるものの、色打掛のほうが数万円~10万円程度高いことが多いです。そのため色打掛か引き振袖かを選ぶ際は、予算との兼ね合いも重要なポイントとなります。

色打掛と引き振袖の違いを押さえて自分に合った和装を

色打掛と引き振袖のメリットとデメリットをそれぞれ紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?
和装はこだわりによって印象が大きく変わってくるのはもちろんですが、式当日もしっかりイメージして選ぶことがとても大事になります。

衣裳店のスタッフとも念入りに相談しながら、ご自身に合った衣裳を選ぶようにしましょう。

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