神前式の準備で
確認しておくべき七つのこと
神社で結婚式を挙げる日本ならではの挙式スタイル「神前式」。神前式には独自の儀式や決まりごとがあるため、事前の情報収集が大切になります。結婚式の準備が慌ただしくならないように、あらかじめ神前式における注意点をチェックしておきましょう。
(一)友人を招待できるか事前に確認
大切な晴れの日に、親族のみならず友人も招待したいと考えている方も多いでしょう。しかし、神社によっては親族の参列のみ許可しており、友人の参列は許可をしていない場合もあります。今では友人の参列を許可している神社も多いですが、全ての神社が許可しているわけではないので必ず事前に確認しておきましょう。
また、神社によって収容人数も大きく異なるため、招待予定のゲストが全員参列できるのかという点についてもあわせて確認しておきましょう。
(二)介助が必要な場合は事前に相談を
ゲストが神前式に参加する際には、ずっと座って式を見ているというわけではなく、儀式によっては立ったり座ったりすることも多々あります。高齢者や身体の不自由な方にとっては辛い状況になることもありますので、参列者の中に介助が必要となる人がいる場合は、事前にスタッフに相談するようにしましょう。
また、その場で起立する儀式だけではなく、歩行が必要となる儀式もあります。神社によってはバリアフリーがなく車椅子での移動が困難となる場合もあるので、その点も注意が必要です。
ゲスト全員が無理なく参加できるよう、配慮を忘れないようにしましょう。
(三)写真撮影がNGな場合も
大切な「神前式」の思い出は写真として残したいもの。しかし、神社によっては個人的な写真撮影が禁止されている場合もあります。また、写真撮影が許可されている場合でも、撮影場所が限定されていることもあるので注意が必要です。写真撮影については事前に制約がないか確認し、禁止されている場合はゲストにも告知しておくようにしましょう。
なお、神前式では一切の撮影が禁止されているわけではなく、神社と提携しているカメラマンによって、撮影が行われるのが一般的となっているので、カメラマンは上手に活用するようにしましょう。
(四)ゲストに対して事前にマナーや注意点を伝えておこう
初めて神前式に参加する方が戸惑うことがないよう、神前式のマナーや注意点をゲストに対して事前にお知らせするようにしましょう。先ほど紹介したように神社によっては個人での写真撮影が禁じられていることがある他、挙式中の私語は一切禁止であったり、神殿に靴を脱いで上がる際には、必ずストッキングを着用するなど、あらかじめ伝えておくとよいでしょう。
また遅刻した場合、途中参加が認められないケースも多いです。招待したゲストには全員参加してもらえるよう、時間厳守という点もしっかり伝えておきましょう。
(五)着物は想像以上に重く動きにくい
神前式では着物を着用して式に臨むことになりますが、花嫁衣装はかなりの重量があります。成人式などで着物を着用した経験がある人もいると思いますが、それとは全く重量が異なります。さらに、かつらを着用する場合は、頭にも相当な重さがかかることになることも押さえておきましょう。
普段着物を着用する機会がないという方は、着慣れない着物での移動に動きづらさを感じるかもしれません。また、三三九度の盃の儀式など重い着物をまといながら腕を動かさないといけない場面もあります。和装はドレス以上に重さや動きづらさが伴うということを頭に入れておきましょう。
(六)お酒が飲めない人は要注意
三三九度の盃の儀式では、新郎新婦がお酒を飲み交わす儀式が行われます。お酒を飲み交わすと言っても、大量のお酒を飲む必要はなく口をつける程度でも問題はないのですが、お酒が全く飲めない人や少し飲んだだけでもすぐに酔ってしまう人は注意が必要です。
打ち合わせの段階でお酒が弱いことを伝えていれば、お酒を水に変更してもらえたり飲むふりをして儀式を進めてくれるなど対応をしてもらえるので、こちらも事前にスタッフに確認をしておくようにしましょう。
(七)神前式で行われる儀式は念のために予習を
神前式では独自の儀式が多数行われます。もちろんスムーズに儀式が行えるよう、進行役のフォローのもと進んでいきますが、やはり初めて経験する儀式をフォローだけで完璧にこなすのは難しいものです。また、当日緊張してしまってスムーズに行えないかもしれないといったことも想定しておかなければいけません。
ふたりにとって大切な日となる神前式。後悔のないよう儀式を滞りなく行いたいという方は、事前に儀式の進め方や所作を確認し必要があれば練習もしておくようにしましょう。
神前式ならではの決まりを理解し、適切な準備を行おう
いかがでしたでしょうか。神前式にはちょっと面倒な決まりごとや制約が多いと思われた方もいらっしゃるかと思います。おふたりにとってだけはでなくゲストにも不安や負担が生じないよう、スタッフとしっかり打ち合わせを行い準備を進めていくことが重要です。
大切な一日が素敵な思い出の日となるよう、儀式の準備や予習を行って万全な体制で当日を迎えるようにしましょう。