お役立ち知識

神前式における
日本髪・洋髪の違いについて

2019.11.19

神前式でのヘアスタイルは「日本髪」と「洋髪」から自由に選択できます。どちらの髪型も魅力がたっぷりで、なかなかヘアスタイルを決めきれないという方も多いのではないでしょうか。

この記事では「日本髪」と「洋髪」の特徴とメリット・デメリットをご紹介したいと思いますので、ぜひ髪型を決める際の参考にしてみてください。

日本髪の定番「文金高島田」

和装の一般的なヘアスタイルとなるのが文金高島田です。明治時代から花嫁のヘアスタイルとして親しまれている、非常に伝統のある髪型です。高い位置で髷を結うのが特徴で、華やかで気品が漂い花嫁の美しさを一層引き立ててくれます。

文金高島田のメリット

婚礼衣装と相性抜群

文金高島田のメリットは、何と言っても白無垢・色打掛・引き振袖といった婚礼衣裳との相性の良さです。気品のある婚礼衣裳に華やかな文金高島田がマッチし、白無垢の品格をより一層際立たせてくれます。

頭をすっぽり覆い被せる綿帽子にもしっかりとフィットし、安定感が高いのも大きな魅力です。また、和装に合わせるアイテムとして「綿帽子」と「角隠し」がありますが、角隠しを用いれるのは文金高島田のみとなっています。

嬉しい小顔効果あり

文金高島田は高さも幅もあり非常にシルエットが大きいため、対比で自然と顔がすっきりと締まって見え「小顔効果」が期待できます。

また、自然な見た目になるように、実際の生え際よりも内側にかつらをセットするため、見えている顔の面積が小さくなりさらに小顔効果が期待できます。

文金高島田のデメリット

重量がある

文金高島田は非常に重量があり、その重さは1kgほどと言われています。華やかな装飾もたくさんついていて見た目は鮮やかですが、その分重量が重くなっています。最近は軽量化が進み400g~500gほどのものもありますが、ある程度の重さを頭に乗せながら長い時間、式に臨まなければいけません。

衣裳もまた比較的重量があるので、全身に負担がかかった状態となります。重量に耐えきれず姿勢が悪くなると見栄えも悪くなってしまいますので、事前に感覚を確認しておきましょう。

地毛結いの場合は、お色直しに時間がかかる

すべて自分の髪で結う地毛結いを行えばかつらをかぶる必要はないため、重量を心配することなく文金高島田のヘアスタイルを楽しめます。

ただし、地毛結いですとヘアスタイルを変えるのに非常に時間がかかるため、挙式と披露宴で異なったヘアスタイルを楽しむというのは難しくなります。神前式では「文金高島田」、披露宴では「洋髪」など、色々なヘアスタイルを楽しみたいと考えている方には地毛結いは最適とは言えません。

また、地毛結いを行う場合は追加料金が必要になることもあるので、料金については事前にしっかりと確認しておきましょう。

神前式で洋髪を楽しむことも可能

神前式で洋髪を楽しむことも可能

神前式といえば和装に文金高島田をイメージする人も多いかもしれませんが、ヘアスタイルには特別決まりがあるわけではありません。

そのため、洋髪を選択することも可能です。アレンジが効きやすく好みに合わせて自由にヘアスタイルを楽しめるのが、洋髪の大きな特徴です。

洋髪のメリット

個性が出しやすい

洋髪は決まった形がないため、希望にあったアレンジを自在に楽しめます。ヘッドドレスをはじめとして、ヘアアクセサリーも非常に種類が豊富でアレンジのバリエーションも広がります。

アクセサリーとして生花を使用し、豪華に魅せることも可能です。オリジナリティ溢れるヘアスタイルで神前式を行えます。

重量がかからない

洋髪は自分の髪を生かしてヘアアレンジを楽しめるので、文金高島田のようにかつらをかぶる必要がなく頭に過度の重量がかかることもありません。重さによる負担もなく、快適に神前式を行うことができます。

洋髪のデメリット

神社によっては拒否されることも

神前式のヘアスタイルは自由に楽しめると紹介しましたが、神社によっては洋髪は受けつけてもらえないこともあります。

神前式を挙げるには、神社か洋髪どちらかを断念しなければいけないケースもあります。直前に困ることがないように、早めに神社に洋髪が可能か確認を行い準備を進めていきましょう。

角隠しの着用はできない

和装の定番でもある「角隠し」をつけられるのは、文金高島田の場合のみとなっています。洋髪ではつけられないので、注意しましょう。

一方で、綿帽子に関しては洋髪でもつけることは可能です。ただし、洋髪では綿帽子が不安定になりやすく、安定感を出すために器具をつけて固定することもあって、せっかくのヘアアレンジが崩れてしまう可能性もあります。

お気に入りの髪型で神前式を行おう

これまでご紹介してきましたとおり、神前式において髪型は「日本髪」だけでなく、「洋髪」で挙げるという選択肢もあるので、ご自身の好みのスタイルを選ぶことができます。

伝統的で華やかな「文金高島田」、アレンジが効きオリジナリティを出しやすい「洋髪」と、どちらの髪型も魅力は十分です。ご紹介したメリットやデメリットも踏まえながら、ぜひご自身に合った髪型を決める際の参考にしてみてはいかがでしょうか。

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