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各地神社のオリジナル神前式
全国の神社の中には、地域の伝統や風習にちなんだ神社独自の儀式や婚礼アイテムを取り入れた神前結婚式を行っていることも。特別な儀式でより意義深い夫婦・家族の絆を結ぶことができるオリジナルの神前式を各地の神社からピックアップしてみました。それぞれの神社特有のオリジナル神前式で、特別な夫婦の誓いを。
【三重】多度大社
4種類の神楽・舞楽
4種類の神楽舞が奉奏される典麗な神前式
三重県桑名市『多度大社』は、1500年の歴史ある神社。白馬が天より舞い降りてくる白馬伝説の地。伊勢神宮と関係が深い神様を祀り、伊勢詣には『多度大社』も参拝しなければ「片参り」と謳われています。神前結婚式では、婚儀に先立ち特別に本宮・別宮で御垣内(みかきうち)参拝を行ってから儀式殿へ。祝詞奏上、三献の儀の後、雅楽の生演奏に合わせ、4種類の神楽・舞楽が奉納されているのが特徴。
【東京】神田明神
江戸木遣り 結び石の儀
粋でいなせな江戸情緒溢れる特別な挙式演出
日本三大祭のひとつに数えられる神田祭で知られる『神田明神』。江戸っ子の粋でいなせな文化が残るこの神社では、特別に希望するカップルには、半纏姿の鳶職人による祝い唄「江戸木遣り」で参進行列を先導してもらうことができます。また、『神田明神』の独自の儀式として行われる「結び石の儀」は、「寿」の文字が書かれた白い小石にふたりの名前を書き、神社内の神域に納めるのが特徴。
【愛知】尾張大國霊神社(国府宮)
尾張の菓子撒き
古き良き尾張の祝いの文化「花嫁菓子」
東海地方の尾張・美濃地域では、古くから「花嫁菓子」の風習があり、嫁入りする際に見送る近所の人たちへ菓子が配られていました。その文化が「菓子撒き」となり、屋根から近隣の住民や子どもたちへと賑やかに振る舞われ、晴れの門出を祝福。『尾張大國霊神社 国府宮』での結婚式では、その伝統文化を継承するため、式後に新郎新婦・親族らが祝福に来た知人や参拝者らに「菓子撒き」を行います。
【熊本】加藤神社
宵の婚礼 つきあかり
幻想的な灯に浮かぶ 宵の神社で結婚式
緑豊かな熊本城内に鎮座する肥後の総鎮護『加藤神社』。熊本の発展を築いた加藤清正公を祀り、「せいしょこさん」の愛称で親しまれています。神前式では「誓盃の儀」に先立ち、古式の儀礼に欠かせない「熨斗の儀」が行われ、長熨斗を神前に奉納。また宵の婚礼「つきあかり」は、竹灯篭の幻想的な雰囲気のなかを参進します。優しい灯りに包まれ神前で誓う新しいスタイルの結婚式。
【静岡】大井神社
輪結びの儀
錦の帯がふたりを末永く繋ぐ「輪結びの儀」
日本三大奇祭のひとつとして有名な、大井神社の「帯まつり」。幸せを招き、安産を祈願する伝統の祭りにちなんで、この神社だけで執り行われる儀式が「輪結びの儀」。錦の帯地で作られた美しい指輪の交換は、「何代にもわたる幸せを鮮やかな錦の帯が末永くつなぎとめる」という意味が込められています。また、水合わせの儀では、神社の「御神水」と両家の水を合わせ幸せな新家庭の誕生を祝うのが印象的。
【山梨】身曾岐神社
能舞台結婚式
豊かな自然に囲まれた能舞台で特別な結婚式
『身曾岐神社』では、日本随一の池上の能舞台を備え「能舞台結婚式」を執り行います。「夫婦結杯(ふうふゆいはい)の儀」は三三九度とは異なり、結婚について神道の思いを詠んだ歌を斎主が奉唱した後、ふたりが杯を交わすのが特徴。「契輪(けいりん)の儀」は夫婦の縁を指輪に証し契り、また玉串奉奠では、国生み神話になぞらえ御柱を廻るなど、神社独自の意味深い婚儀。