お役立ち知識

夫婦になったことを神様に奉告する儀式③ 結婚奉告祭

2021.06.23

夫婦になれた感謝と幸せを願い祈願する儀式

夫婦になれた感謝と幸せを願い祈願する儀式
結婚奉告をした神社は夫婦の記念の神社に。
毎年の結婚記念日に家族で参拝に足を運び、
夫婦円満を願い、感謝を捧げたい。
写真/報徳二宮神社

人生の中でも最も晴れやかな節目である結婚。ふたりの縁を結んでくれた神様に、夫婦になれたお礼と、新生活の円満を願って参拝をしたいもの。実は、神前式以外で挙式した夫婦や、結婚式をせずに入籍だけした夫婦も、「結婚奉告祭」という儀式を神社ですることができます。ご祈祷なので、七五三や宮参りと同じ祝詞や玉串奉奠などが一般的。神前式のような参進や三三九度、舞・雅楽奉奏はありませんが、ふたりだけでも申し込みが可能で、婚礼衣裳でない服装でも受けられます。また、式場で神前式を行うのとは別に地元の氏神神社でしたり、和装の撮影に先立って神社に赴き奉告祭をすることもできます。ぜひ、夫婦の大切な神社に結婚奉告をして、毎年の結婚記念日にも訪れてみてはいかがでしょうか。

式次第

式次第
報徳二宮神社での
「結婚奉告祭(入籍奉告祭)」の例。
婚姻届の提出の際に誓いを立て夫婦の門出の証に。
お宮参りなど家族のお祝い事でも
神社に訪れ報告をすることも。

1. 神社へ

神社本殿へ案内される。※参進の儀は行わない。

2. 修祓(しゅばつ)

お清めのお祓いをする。

3. 祝詞(のりとそうじょう)

斎主がふたりの結婚を神様へ奉告し、末永いご多幸とご健勝をお祈りする祝詞を奏上する。

4. 玉串奉奠(たまぐしほうてん)

玉串を奉り、2拝2拍手1拝の作法で、心を込めてお参りをする。

5. 神酒盃戴(しんしゅはいたい)

神様にお供えしたご神酒をいただく。

6. 入籍

婚姻届への署名捺印を行う。

参拝のマナーと知識

奉告参拝なら平服でもOK。神様に失礼のない服装にしようと思う気持ちが大切です。

男性の服装

略礼装のブラックスーツやグレーやネイビーのダークスーツに黒の革靴が無難。靴下は新品を用意しましょう。

女性の服装

タイトスカートは避け、清楚感のあるヘアやメイクを。アクセサリーもシンプルに。婚約指輪はつけてもOK。

結婚記念日

結婚記念日の参拝を夫婦の習慣にするのも素敵。

【1年】紙婚式  【2年】藁婚式
【3年】革婚式 【4年】花婚式
【5年】木婚式 【6年】鉄婚式
【7年】銅婚式  【8年】ゴム婚式
【9年】陶器婚式 【10年】錫婚式
【11年】鋼鉄婚式 【12年】絹婚式
【13年】レース婚式 【14年】象牙婚式
【15年】水晶婚式 【20年】磁器婚式
【25年】銀婚式 【30年】真珠婚式
【35年】珊瑚婚式 【40年】ルビー婚式
【45年】サファイア婚式 【50年】金婚式
【55年】エメラルド婚式 【60年】ダイヤモンド婚式

この人に聞きました! 馬橋稲荷神社 禰宜本橋 宣彦 さん

  • 本橋 宣彦 さん

    神社の神職有志と婚礼事業者による
    神前結婚式の普及と活性化を目指す
    「神社挙式研究会」代表として活躍。

馬橋稲荷神社(東京・阿佐ヶ谷)についての詳細はこちら

報徳二宮神社(神奈川・小田原)についての詳細はこちら

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