和装・ヘアメイク
いま選ばれる和装(四)
幸せへの想いを込めた「吉祥文様」
2016.02.15
花嫁和装など晴れやかなシーンで着用する着物には、“吉祥文様”といわれ、おめでたい意味が込められた動植物などのモチーフが描かれていることが多い。今回は、中でも代表的なものをいくつか紹介しよう。
※商品価格はすべて税別、レンタルの場合
長寿の象徴「鶴」は一生添い遂げる意味も
「鶴は千年、亀は万年」といわれ長生きの象徴とされている鶴。立ち姿も飛ぶ姿も美しく、品のある姿は日本人にはなじみ深く、婚礼衣裳にも多く使われている。通常2羽以上で描かれており、一生添い遂げるという意味もあるそう。
厳しい冬でも美しく咲く「梅」の花
厳寒の中でどの花よりも早く咲き、生命力の強い梅、厳しい環境でも強く美しく咲く姿に強い心意気を感じさせる。菅原道真が歌に詠んだことで天満宮の神紋として使われている。
美しく香りも高貴で安定感のある「菊」
菊酒を飲んで長寿を祝うという中国の風習が奈良時代に伝わり、平安時代の宮中行事でも「菊」の文様が使われるようになり日本の文化に根付いたといわれている。美しく香り高い菊は、皇室の紋でもあり高貴な印象がある。
仲睦まじく変わらぬ愛を象徴する「おしどり」
“おしどり夫婦”という言葉もあるほど仲睦まじい夫婦の象徴であるおしどり。口を開いているのがオス、閉じているのがメスで、お互いが向き合っている図は結婚前、寄り添っているのが結婚後を意味するという説がある。
ほかにも桜や「松」「雲」「富士」など多種多様な吉祥文様がある。それぞれの意味を知ると衣裳選びがいっそう楽しくなるはず。
「日本の結婚式ドットコム」の「和装を探す」では、ほかにも吉祥文様が描かれた衣裳を検索して探すことが可能なのでチェックしてみよう。