日本の結婚式No21 Cover Story
〜彩りのある記憶 目黒雅叙園〜
時を超える祝いの色と柄が溢れ出す空間
目黒雅叙園は、日本料理に加えて、当時としては珍しかった本格的な北京料理も供する異色の料亭として、1928年(昭和3年)にスタート。当初の顧客層は政治家や華族などに限られたが、次第に一般の利用も増えていった。
また、園内に神殿を設けて衣裳室・美容室・写真室を併設、1つの場所で挙式から披露宴まで行うことが可能な、日本で初めての「総合結婚式場」としても知られる。創業時のオーナーが後に大家となった画家や彫刻家の卵を支援しようと園内の天井画や欄間絵を描かせた。こうして集められた美術館さながらの豪華な絵画や工芸品から、目黒雅叙園は「昭和の竜宮城」と呼ばれ、大人気に。当時の面影を留める「百段階段」と宴会場は、現在も目黒雅叙園内にあり、東京都の有形文化財に指定されている。見どころ満載の歴史的空間に加え、緑があふれ滝の流れる庭園は、いつの時代も人々に愛され、親しまれてきた。
昔も今も、憧れの場所 幸せの記憶が重なっていく
目黒雅叙園で結婚式をすることの最大の魅力、それは撮影スポットが多彩で素敵な写真を残せること。百段階段をはじめ、ここにしかない唯一無二のロケーションは、いつの時代もおしゃれな花嫁たちの心を奪ってきた。希少な伝統工芸品である「組子障子」の前でポーズをとる花嫁写真、螺旋階段に立つふたり、滝が流れる庭園で四季の彩りを楽しむロケーション撮影など、本当に多彩なカットが、ここでは残せる。
日本初の総合結婚式場である目黒雅叙園では、衣裳・美容・写真の施設が充実。さらに多彩なレストランや楽しいイベント企画、ホテルとしての宿泊施設も完備しているから、結婚式のみならず、記念日ごとにここを訪れる「アニバーサリー顧客」も増えているという。結婚記念日、誕生日、子どもが生まれたら百日祝いの会食など、幸福な思い出をここで重ね、とっておきの記念写真を増やしていきたい。