日本人が好きな花ランキング
第1位のパワーが宿る神社
日本人が好きな花ランキングで、不動の1位の花と言えば、「桜」。毎年のことであるが、春が近づくにつれ桜の開花を待ちわび、開花予報に一喜一憂してしまう。万葉集や古今和歌集などにも、多く詠まれ昔から人々の心を躍らせる花である。
そんな桜が名前にもある「櫻木神社」は、千葉県野田市にある桜の名所。4月初旬ソメイヨシノだけでなく、大鳥居脇の「しだれ桜」や正門の手前にある「雅桜」は3月中に満開を迎える。七五三桜という春と秋に咲く桜もあるという。
それぞれの季節の桜の開花を見に、毎年たくさんの人が訪れ、結婚式も多く行われている。
櫻木神社禰宜:「サクラの「サ」は早苗や早乙女、皐月などの「サ」と同じく、稲に関係し田の神さまである稲霊を表します。「クラ」はその稲霊が鎮まる場所を表します。つまり桜は神の依代(よりしろ)となる木です。山から田の神が桜の木に降り、豊作をもたらし見守ります。そして桜は人々に生きる歓びと幸を授けてくれる木なのです。」
そんな櫻木神社では、年中桜が満載と話題。絵馬やおみくじも桜がモチーフとなっており、そして、この神社で行われる結婚式も見事なまでに桜づくしというのだ。
櫻木神社婚礼担当の清水路子さん、衣装担当の渡邊尚子さんにも話を聞いた。
清水さん:「桜を結婚式、披露宴のテーマにして、様々なアイテムに桜をお使いになる方が多くいらっしゃいます。一番人気があるのが、桜をモチーフにした和装です。」
渡邊さん:「桜の文様は、五穀豊穣を表した吉祥文様で、新たな家庭を築かれる結婚式にぴったりです。桜の文様の着物は、そういった意味を込めて、季節を問わずお召しになっていただけます。」
櫻木神社では、挙式後の披露宴や会食は神社内の参集殿(さんしゅうでん)で行われる。古民家を移築したという参集殿は、趣きがあり、和装も映える。
清水さん:「衣装のほかにも、升やウエルカムディスプレイ、ギフトや会場の装花、さらにはケーキに至るまで、様々な桜のアイテムをご用意しております!」
櫻木神社では、平成4年に境内において行われた発掘調査において、古墳時代前期の古代祭祀に関係する遺物(硬玉製(ヒスイ)勾玉・管玉・台形様石製品・剣先様装飾品・半円状石製品・玉杖など)が出土したという。遠い遠い昔に、祭り事に使われるものを、人々が集まり、想いを込めて製造していた場所であったと想像すると、何ともロマンチックではないか。
歴史ある地にある神社の境内は、日々丁寧に手入れがされており、挙式の際の参進の風景も非常に美しい。古代からの人々の祈り、そして桜のパワーが溢れるこの地での結婚式は、限定1日1組。千葉県民だけでなく遠方からも問い合わせが入るそうなので、早めに予約を。