今注目の「仏前式」の魅力
フォトジェニックな
京都のお寺婚
最近注目されている「仏前式」。そもそも仏前式とはどういう挙式?なぜ仏前式が選ばれているのか?明治40年創業の老舗衣裳店「京鐘」(京都本店・東京銀座店)で、人気のお寺の結婚式について取材しました。こちらの記事では京都の人気のお寺情報、フォトジェニックシーンも含め、仏前式について紹介をします。
仏前式とは
これまで自分たちを生かし、育てて、縁を結んでくださった「仏さま」と「先祖」に感謝し、結婚を奉告する「仏前式」。ふたりが出会えたのも、命を与えてくれた先祖の存在があってこそ。その先祖を大切に思い、心を清めて、仏さまと先祖の前で結婚を誓う儀式を行うというのが、仏前式です。また「結婚したふたりは生まれ変わっても結ばれる」という教えが仏教にはあり、仏前で結婚を誓ったふたりは来世でも結ばれることになる、というロマンチックな式でもあります。
カップルが仏前式を選ぶ理由
なぜ仏前式を選んだのかについて、京鐘の店舗に申し込んだカップルの声を取材しました。元々、実家や親戚にお寺の関係者がいる方も多くいましたが、それ以外に「ふたりの思い出の場所だったから」「式の意味に納得感があったので」などといった声がありました。ランキングにすると・・・、
3位:先祖に誓うこと
「今の自分があるのは先祖のおかげ。無宗教なふたりだったので、仏前式の誓いの意味に納得感がありました!」
法事などでお寺に行くことはあっても、お寺で行う結婚式の意味について考える機会は少ないもの。仏前式の意味を知って、改めてその考えに共感し、このスタイルを選ぶふたりも多いのだそう。
2位:ご縁を感じた
「歴史好きのふたりが初めてデートしたお寺だったので」
修学旅行で行ったお寺や、デートで行った思い出の地という回答も多く、誰もが知る有名なお寺での挙式を選んだふたりも多くいました。「まさかあの有名なお寺で結婚式が出来るとは!」と、知った途端即決!という声も。
1位:特別な場所
「一般非公開の部屋での撮影は特別感が半端ない!」
歴史的な名所や、普段は見ることのできない一般非公開の部屋などに、結婚式の際にのみ、入ることが許されることがあります。結婚式は1日1~2組としているお寺も多く、プライベート感もあり、他では味わうことができない特別で貴重な時間が過ごせるのも魅力。
人気のお寺・結婚式フォト
京鐘(京都本店・東京銀座店)で、カップルに選ばれているお寺、実際の結婚式の際に撮影された素敵な写真を紹介します。
※挙式中の写真は、各寺非公開となり、式後境内での記念撮影写真の紹介となります。
御寺 泉涌寺
真言宗泉涌寺派の総本山。皇室との関わりが深く、日本で唯一「御寺(みてら)」と呼ばれる皇室の菩提寺(ぼだいじ)。
境内から水が湧いたことから「泉涌寺」と名付けられ、今も枯れることなく涌き続けているそう。美しい自然に囲まれ、日本一美しいとも言われる「楊貴妃観音像」が安置されている楊貴妃観音堂なども見どころのひとつで、女性人気も高いお寺です。
挙式が行われる「舎利殿」は「釈迦の歯(仏牙舎利)」を奉安する貴重な霊殿。天井に描かれた狩野山雪筆(かのう さんせつ)の「鳴龍」呼ばれる、大きな龍の絵の下で手を叩くと、龍の声(音)が鳴り響くそうです。一般非公開の「舎利殿」での挙式は1日1組、とても貴重な結婚式になること間違いなし!
大門を通り抜けるとそこから下り坂となります。普通お寺は山の上、というイメージがありますが、「下り参道」と呼ばれる珍しい伽藍配置が泉涌寺の特徴でもあります。盆地の底に本堂を建てるのが修行に適しているとされていたそうです。仏殿は、応仁の乱でほとんど焼失してしまい、四代将軍・徳川家綱によって再建された歴史ある大きな建物。写真撮影の際、他にはない構図が撮れるのも、ここならではのポイントです。
浄土宗大本山・金戒光明寺
平安時代末期に法然が開いた浄土宗のお寺で、浄土宗京都四ヵ本山のひとつ、金戒光明寺。「くろ谷さん」の通称でも広く知られている。
新選組発祥の寺としても有名。山門を囲むように咲く桜や、境内のいたるところに見られる紅葉、美しい京都らしい風情を感じることができます。
大池(鎧池)の周りにある、「紫雲の庭」と「ご縁の道」は有名。春夏秋冬、季節ごとにすばらしい自然の彩りが楽しめます。絵巻物のような構成となっている枯山水庭園「紫雲の庭」。そして、「ご縁」を表現する庭として、2本の道から1本の道となっています。それぞれの人生と出会い、共に生きていくという、夫婦のご縁が表現されており、ここでの撮影も大人気。