神職さんに聞く「乃木神社」の十の魅力
「乃木神社」神職さんに神社の魅力を取材・インタビューしました。10の魅力を確認しに、足を運んでみて。
神職 西田日向子 さん
雅楽の調べが月夜に鳴り響く
「管弦祭」ほか年中行事も豊富
軍人であり教育者でもあった乃木将軍と妻・静子夫人を、夫婦和合の神さまとしてお祀りする「乃木神社」は、来る令和5年に御鎮座百年を迎えます。1世紀にわたる歴史のなかで、多くの結婚式を執り行い、ご夫婦・ご家族の縁を結び、そして安産祈願、お宮参り、七五三など末長く人生に寄り添ってまいりました。通過儀礼のお祝いに、そして季節の折々に帰って来て頂ける心の故郷として、多彩な年中行事やお祭りを催し、みなさまをお迎えしています。元旦の「歳旦祭」にはじまり「鏡開き・どんと焼き」、「節分祭」、五穀豊穣や商売繁盛を祈る「赤坂王子稲荷神社祭」、「水無月大祓式」などさまざまですが、最も雅やかなのが、中秋の名月の時季に行う「管絃祭(雅楽奉納演奏会)」です。煌々と輝く月光の下、乃木雅楽会が披露する伝統の舞楽は一夜の夢のよう。どなたでもお越し頂けますので、ぜひ一度、時空を超え響き合う雅楽の響きや舞の麗しさをご堪能ください。
①雅楽のプロ集団「乃木雅楽会」
乃木神社には「乃木雅楽会」という雅楽奏者の集まりがあり、日々演奏技術の向上をはかっています。神前挙式で奉納される納曾利舞の雅楽演奏を担うのも乃木雅楽会。秋には「管絃祭」(写真)という演奏会を兼ねた祭典も開催しています。
②乃木坂駅1番出口すぐ都心の好アクセス
当社の最寄り駅「乃木坂」ですが、ご利用になったことがない方も多いかもしれません。実は、六本木や赤坂、青山などが徒歩圏内。東京ミッドタウン、六本木ヒルズのほか国立新美術館や根津美術館へのアクセスも良好。デートや散策途中にお立ち寄りください。
③大江宏氏が設計した社殿の建築美も必見
乃木神社の社殿は、国立能楽堂や伊勢神宮の内宮神楽殿などを手掛けた建築家・大江宏氏が設計。柱の縦と梁の横線を意識した重厚感と軽快さのバランスが絶妙。雅楽の調べが左右の回廊に広がり、心地良い音空間となるよう考えられています。
④赤坂通りの春の名所 一の鳥居脇の枝垂桜
都心にありながらも、四季折々の自然が息づく当社。春は、一の鳥居脇に植えられた枝垂桜が、例年ソメイヨシノよりも少し早く開花します。赤坂通りを行き交う人々にも広く親しまれ、花の季節には多くの方が写真を撮影しています。
⑤新しい御社殿に刷新 赤坂稲荷神社
2年後に迎える御鎮座百年の記念事業の一環で、境内にある「赤坂稲荷神社」が、新しいご社殿に建て替えられました。朱の鳥居もいっそう美しくなり、新郎新婦さまの前撮り撮影をはじめ、人気のフォトスポットとなっています。
⑥樹木の緑に囲まれて 静謐な趣漂う境内
都心にありながら一歩境内に踏み入ると、驚くほど静謐な空間が広がり、真夏でも少し涼しさを感じるほど。棗や楷樹など貴重な樹木が杜をなし、落雷から身代わりとなって社殿を守った傷跡が今も残る雷神木も、本殿左に見ることができます。
⑦学業の神さま 正松神社
松下村塾の開祖である長州萩の学者・玉木文之進命と吉田松陰命をお祀りする神社「正松神社」。乃木大将が幼少期より師事され、敬慕されたおふたりをお祀りしてることから、学業の神さまとしても崇敬を集めています。
⑧朱の絨毯が敷かれた長さ60mの回廊
隣接する乃木會館と御本殿をつなぐ回廊は、朱の絨毯がひかれ、雅やかな雰囲気です。夏にはたくさんの風鈴が涼し気に鳴り響く「つれそひ風鈴回廊」となり、例祭の頃には、名だたる日本画家などが描いた絵燈籠画を献灯する催事もあります。
⑨「よりそひ守」と「つれそひ守」
一生を仲睦まじく添い遂げた、御祭神ご夫妻の御神徳が宿る人気のお守りがこちら。末永く夫婦となったおふたりが、「よりそって」、「つれそって」、幸せに過ごすことができますように…。そんな祈りが込められた、夫婦和合のお守りです。
⑩結婚の必需品「よりそひ婚姻届」
入籍を奉告する「よりそひ祈願」のおさがりとしてお頒ちする婚姻届。複写式の婚姻届け・入籍日を記した御朱印・よりそひ守が収められています。婚姻届けを提出しても写しが手許に残り、結婚式のウエルカムボードとしてもお飾りいただけます。