参進(さんしん)
- 新郎新婦
- 親族友人
- 神職
- 巫女
神職や巫女を先頭に、新郎新婦、両家の親、親族で社殿に向かい境内を進んでいきます。
親は…
長年大切に育てた娘が美しい花嫁となり、喜びと切なさで胸がいっぱい。花嫁の背中を見る位置で進む参進から、涙があふれてしまう方も・・・。
美しい結婚式のカタチ
日本の伝統的な挙式スタイル「神前式」。
神社での本格的な神前式や、ホテル・式場の神殿での神前式を考えている方は、
神前式の意味や流れなどしっかり理解しておこう。
神前式は神社や神殿で行なわれる、日本の伝統、心を大切にした結婚式です。
神社で結婚式を挙げるということは、お互いに盃を交わす、三三九度の儀(三献の儀)や、玉串拝礼などの儀式を通じて、自分の命、今までの二人の人生を支えてくれた人々、そして二人が出逢えたご縁に感謝し、神様の見守る前で「永遠の愛」を誓い、この先の人生を二人で歩んで行くことを神様に報告するということ。
「神道=日本人のこころ」を大切にし、結婚するふたりの心と心、そしてご家族同士の心と心をつなぎ、夫婦として新たな出発を誓う。数多くある人生儀礼の中で唯一、二人で行なう儀式です。
式は、親が「育てる」役割から「見守る」役割になる儀式とも言えます。
長年大切に育てた子供を送り出す親の大切な節目。
この記事では、親の心情にも触れるかたちで神前式の流れを紹介していきます。
挙式当日はこれまでの感謝の気持ちと、これから夫婦として共に人生を歩んでいく誓いの気持ちをもって臨むことが大切です。
また、これまで育ててくれた両親・親族に対し、これからお世話になる相手方の親族に「わが子は立派に成長した!」「素晴らしいお相手だね!」と思ってもらえる瞬間になると、より一層よい式となります。
式の流れや作法など難しく感じるかもしれませんが、事前にふたりで準備やリハーサルをすることも、結婚式という儀式に必要なことです。
※神前式の流れは神社によって異なる場合がありますので、必ず挙式する神社の式の流れを確認してください
神事に先立ち、身を清めるために行います。
柄杓(ひしゃく)に入れた水を左手・右手・左手の順にかけ、最後に左手にかけた水で口をすすぎます
神職や巫女を先頭に、新郎新婦、両家の親、親族で社殿に向かい境内を進んでいきます。
長年大切に育てた娘が美しい花嫁となり、喜びと切なさで胸がいっぱい。花嫁の背中を見る位置で進む参進から、涙があふれてしまう方も・・・。
神様の近くである拝殿に着席します。神様から見て左側に新郎、右側に新婦が座ります。
神職によって祓詞(はらいことば)があげられ、参列者が祓い清められます。
結婚式の始まりに際し、斎主を筆頭にして全員が起立し、拝礼します。
神様の召し上がり物として、米やお神酒、水や塩、山の幸・海の幸と神様が喜ばれるものを捧げます。
神様に結婚をご報告、そして末永く幸せであることを願い、斎主が祝詞を奏上します。
新郎新婦が盃を交わし、夫婦の契りを結びます。同じ盃からお神酒を呑むことで、夫婦として固く結ばれるのです。
盃は3種類大中小があり、小:過去、中:現在、大:未来を表すとも言われています。
小「育ててくれた先祖、巡り合えた過去への感謝」
中「私はこの人と結婚し力を合わせていきますという抱負」
大「幸せな家庭を築き永遠の愛を誓う願い」
我が娘に巫女が盃を渡しお神酒を注ぐ。そのシーンを直視できない父親が殆ど…。
その瞬間に「嫁いだ」事を本当の意味で理解されるのです。
親子の愛情の深さを感じる瞬間です。
新郎新婦がこれから夫婦として歩んでいく誓いの言葉を奏上します。
誓いの言葉を、堂々と晴れやかに読み上げた新郎を見たときの母親は、これ以上にない誇らしげな表情に。
新婦側の両親も、「この人なら!」と思う瞬間。
神様に舞を捧げて喜んでいただき、より一層祝福してていただくために巫女が舞を捧げます。
神様と参拝する人の心を繋ぐ「玉串」。玉串は、神様に願いを伝えることができるたった一つの尊い道具。これからふたりが「夫婦として共に人生を歩んでいく決意」を託し奉納します。
玉串は、葉と葉が寄り添うように置くとよいでしょう。思いを揃えて、ふたり揃って二拝二拍手、内回りで戻る一歩が夫婦としての第一歩となります。
巫女が指輪を運び、新郎が新婦の左手薬指に、新婦が新郎の薬指に、指輪をはめます。
両家の親族一同で盃に注いだお神酒をいただくことで、両方の家族が一つに結びつきます。
結婚式の結びを感じると共に、両家が親族になったという事を実感。改めて親としての役割を果たした満足感もその瞬間感じて晴れやかなお顔に。
神様に捧げたごちそうをお下げします。
結婚を祝福してくださった神様に対して、斎主に合わせて一同で起立し、拝礼します。
「クリップ」から確認することができます。