美しい結婚式のカタチ

神前式・神社結婚式とは

日本の伝統的な挙式スタイル「神前式」。
神社での本格的な神前式や、ホテル・式場の神殿での神前式を考えている方は、
神前式の意味や流れなどしっかり理解しておこう。

Guide.1

神前式とは

神前式とは

神前式は神社や神殿で行なわれる、日本の伝統、心を大切にした結婚式です。

神社で結婚式を挙げるということは、お互いに盃を交わす、三三九度の儀(三献の儀)や、玉串拝礼などの儀式を通じて、自分の命、今までの二人の人生を支えてくれた人々、そして二人が出逢えたご縁に感謝し、神様の見守る前で「永遠の愛」を誓い、この先の人生を二人で歩んで行くことを神様に報告するということ。

「神道=日本人のこころ」を大切にし、結婚するふたりの心と心、そしてご家族同士の心と心をつなぎ、夫婦として新たな出発を誓う。数多くある人生儀礼の中で唯一、二人で行なう儀式です。

Guide.2

神前式・神社結婚式の魅力

神前式・神社結婚式の魅力
日本の伝統の素晴らしさを実感できる
神前式は、世代を超えて継承され続けている大切な日本の伝統儀式。永い歴史の中で多くの人々の手によって守られてきた神聖な場所で、心が洗われるような清々しい雰囲気の中、結婚式を挙げることができます。
夫婦、家族のきずなが強まる
三献の儀で同じ盃からお神酒を飲んだり、親族盃の儀で親族一同で盃に注いだお神酒をいただいたりといった儀式を通して、より夫婦間、家族間のきずなを実感することができます。
拠り所となる神社ができる
新年のご挨拶、子供が産まれたらお宮参りや七五三のお祝いに…と、結婚式を挙げた神社と永くお付き合いを続けていくことができます。
Guide.3

神前式の流れ

式は、親が「育てる」役割から「見守る」役割になる儀式とも言えます。
長年大切に育てた子供を送り出す親の大切な節目。
この記事では、親の心情にも触れるかたちで神前式の流れを紹介していきます。

挙式当日はこれまでの感謝の気持ちと、これから夫婦として共に人生を歩んでいく誓いの気持ちをもって臨むことが大切です。
また、これまで育ててくれた両親・親族に対し、これからお世話になる相手方の親族に「わが子は立派に成長した!」「素晴らしいお相手だね!」と思ってもらえる瞬間になると、より一層よい式となります。

式の流れや作法など難しく感じるかもしれませんが、事前にふたりで準備やリハーサルをすることも、結婚式という儀式に必要なことです。
※神前式の流れは神社によって異なる場合がありますので、必ず挙式する神社の式の流れを確認してください

手水の儀
手水の儀

神事に先立ち、身を清めるために行います。
柄杓(ひしゃく)に入れた水を左手・右手・左手の順にかけ、最後に左手にかけた水で口をすすぎます

flow.1

参進(さんしん)

  • 新郎新婦
  • 親族友人
  • 神職
  • 巫女
参進(さんしん)

神職や巫女を先頭に、新郎新婦、両家の親、親族で社殿に向かい境内を進んでいきます。

そのとき
親は…

長年大切に育てた娘が美しい花嫁となり、喜びと切なさで胸がいっぱい。花嫁の背中を見る位置で進む参進から、涙があふれてしまう方も・・・。

flow.2

着座

  • 新郎新婦
  • 親族友人
  • 神職
  • 巫女

神様の近くである拝殿に着席します。神様から見て左側に新郎、右側に新婦が座ります。

flow.3

修祓(しゅばつ)

  • 新郎新婦
  • 親族友人
  • 神職
  • 巫女
修祓(しゅばつ)

神職によって祓詞(はらいことば)があげられ、参列者が祓い清められます。

flow.4

斎主一拝(さいしゅいっぱい)

  • 新郎新婦
  • 親族友人
  • 神職
  • 巫女

結婚式の始まりに際し、斎主を筆頭にして全員が起立し、拝礼します。

flow.5

献饌(けんせん)

  • 新郎新婦
  • 親族友人
  • 神職
  • 巫女

神様の召し上がり物として、米やお神酒、水や塩、山の幸・海の幸と神様が喜ばれるものを捧げます。

flow.6

祝詞奏上(のりとそうじょう)

  • 新郎新婦
  • 親族友人
  • 神職
  • 巫女
祝詞奏上(のりとそうじょう)

神様に結婚をご報告、そして末永く幸せであることを願い、斎主が祝詞を奏上します。

flow.7

三献の儀(さんこんのぎ)

  • 新郎新婦
  • 親族友人
  • 神職
  • 巫女
三献の儀(さんこんのぎ)

新郎新婦が盃を交わし、夫婦の契りを結びます。同じ盃からお神酒を呑むことで、夫婦として固く結ばれるのです。
盃は3種類大中小があり、小:過去、中:現在、大:未来を表すとも言われています。

小「育ててくれた先祖、巡り合えた過去への感謝」
中「私はこの人と結婚し力を合わせていきますという抱負」
大「幸せな家庭を築き永遠の愛を誓う願い」

そのとき
親は…

我が娘に巫女が盃を渡しお神酒を注ぐ。そのシーンを直視できない父親が殆ど…。
その瞬間に「嫁いだ」事を本当の意味で理解されるのです。
親子の愛情の深さを感じる瞬間です。

flow.8

誓詞奏上(せいしそうじょう)

  • 新郎新婦
  • 親族友人
  • 神職
  • 巫女
誓詞奏上(せいしそうじょう)

新郎新婦がこれから夫婦として歩んでいく誓いの言葉を奏上します。

そのとき
親は…

誓いの言葉を、堂々と晴れやかに読み上げた新郎を見たときの母親は、これ以上にない誇らしげな表情に。
新婦側の両親も、「この人なら!」と思う瞬間。

flow.9

神楽奉奏(かぐらほうそう)

  • 新郎新婦
  • 親族友人
  • 神職
  • 巫女
神楽奉奏(かぐらほうそう)

神様に舞を捧げて喜んでいただき、より一層祝福してていただくために巫女が舞を捧げます。

flow.10

玉串拝礼(たまぐしはいれい)

  • 新郎新婦
  • 親族友人
  • 神職
  • 巫女
玉串拝礼(たまぐしはいれい)

神様と参拝する人の心を繋ぐ「玉串」。玉串は、神様に願いを伝えることができるたった一つの尊い道具。これからふたりが「夫婦として共に人生を歩んでいく決意」を託し奉納します。

玉串は、葉と葉が寄り添うように置くとよいでしょう。思いを揃えて、ふたり揃って二拝二拍手、内回りで戻る一歩が夫婦としての第一歩となります。

flow.11

指輪交換(ゆびわこうかん)

  • 新郎新婦
  • 親族友人
  • 神職
  • 巫女
指輪交換(ゆびわこうかん)

巫女が指輪を運び、新郎が新婦の左手薬指に、新婦が新郎の薬指に、指輪をはめます。

flow.12

親族盃の儀(しんぞくさかずきのぎ)

  • 新郎新婦
  • 親族友人
  • 神職
  • 巫女
親族盃の儀(しんぞくさかずきのぎ)

両家の親族一同で盃に注いだお神酒をいただくことで、両方の家族が一つに結びつきます。

そのとき
親は…

結婚式の結びを感じると共に、両家が親族になったという事を実感。改めて親としての役割を果たした満足感もその瞬間感じて晴れやかなお顔に。

flow.13

撤饌(てっせん)

  • 新郎新婦
  • 親族友人
  • 神職
  • 巫女

神様に捧げたごちそうをお下げします。

flow.14

斎主一拝(さいしゅいっぱい)

  • 新郎新婦
  • 親族友人
  • 神職
  • 巫女

結婚を祝福してくださった神様に対して、斎主に合わせて一同で起立し、拝礼します。

Guide.4

神前式の疑問

神前式は雨の場合でもできるもの?
参進の儀を外でする場合、傘をさして出来るのであれば雨でも予定通り行います。荒天で難しい場合は、屋内の渡り廊下からの参進に変更したり、拝殿に入ったところから儀式を始めたりするなど、雨の場合も神前式は行えます。
披露宴はどうするの?
敷地内に披露宴のできる建物がある神社は、挙式後そのまま会館に移動し披露宴が出来ます。
神社の近くのホテルや式場、料亭、レストラン等に、バスやタクシーで移動して、披露宴や会食をする方も多いです。
披露宴をどのような会場で行うか、神社挙式を決める際に並行して検討することをおすすめします。
友人も参列できるもの?
神社によってですが、参列が可能な場合が多くなっています。新郎新婦両家の参列者が御神酒を汲み交わし、ひとつの親族としての絆を結びつけ、また知人友人との縁を作る盃ともなると、友人の参列を推奨する声も。
費用はどれくらいかかるもの?
初穂料(挙式料)は5万円~15万円の神社が多くみられます。式を執り行う神職や巫女の人数、雅楽の有無、挙式を行う場所(本殿、拝殿、儀式殿等)によって金額が異なることがあります。

その他に、婚礼衣裳(白無垢や打掛、紋服など)や支度の費用、参列する両親や親族の着付け、記念写真等も合わせると、50万円位が挙式にかかる費用の平均となります。
日本髪じゃないといけないの?
白無垢や打掛といった婚礼衣裳には、バランス的にも日本髪が似合うと言われ、かつらも現代の花嫁に合わせたバリエーションが増えており、今、かつらを着用する花嫁が増えています。
もちろん、洋髪で和装もOK。ヘアメイクリハーサルで、決めた衣裳に合って、一番自分に合う髪型を、相談してみることをおすすめします。
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