神前式に友人は呼べる？
友人を呼ぶときの注意点とは

2019.08.27

神社で厳かに結婚式を挙げる神前式が、「和」を感じられるウエディングとして人気を集めている。神前式と言えば、親族のみで執り行うのが一般的であるが、最近では友人が参列するケースも増えている。神前式に友人を呼ぶことはできるのか、呼ぶとすればどういった点に注意すればいいのか、この記事で紹介したいと思う。

友人も参列が可能な神社が増えている

「家」同士の結び付きを重視する伝統的な日本の考え方が背景にあって、少し前までは神前式はあくまで両家の親族のみが参列するのが一般的だったが、神前式の人気が高まるにつれ「友人参列OK」の神社が、最近では増えてきている。

結婚式というとっておきの晴れ舞台を親しい友人にも一緒に見届けてもらいたいと思う方も多いはず。神前式に友人を招きたい場合は、事前に友人の参列が可能な神社かどうか確認するとともに、以下のような点も合わせてチェックしておこう。

神前式で友人を呼ぶなら、親族への確認・説明も忘れずに

友人を呼んでも問題ないかどうかは神社だけでなく、参列する親族にも事前に確認をし承認を得ることを忘れないようにしよう。

今でもなお「神前式は親族のみ」という考えの方もいらっしゃるので、友人を招きたいというふたりの思いを尊重してくれると思い込んで、親族に対して事前確認を取らないのは禁物。

参列者全員に気持ち良く参加してもらえるように最低限の配慮を。

招待する友人には、神前式であることを事前に伝えよう

神社と親族の確認が無事取れて、友人を招待できることが決まったら、次は招待する友人への配慮も大切になってくる。

チャペル挙式に参列した経験があっても神前式は初めてという方もいらっしゃるので、結婚式への招待状には、式の日時や場所と合わせて神前式である旨をはっきり記載しておこう。

また挙式から参列してもらいたいのか、それとも披露宴から参加してもらいたいのかも明記しておきたいところ。

友人に神前式の流れや、しきたりを説明してあげると親切

招待状での案内とは別に、友人にはきちんと連絡をして、神前式のおおまかな流れやしきたりなどを説明ししてあげると親切。大切な友人に安心して参列してもらえるよう、特に不安に思う人が多い「式の流れ」と「服装」についてはきちんと案内するのがおすすめ。

神前式の「基本的な流れ」と「ゲストの服装」については、以下のページで詳しく解説されているのでご参考まで。

友人ゲストが神前式に参列するにあたって押さえておきたい儀式としては、まず神殿に入る前に、ゲスト全員がお水で身を清める「手水の儀」がある。また新郎新婦が「玉串」を供える儀式の中で、新郎新婦の二礼二拍手一礼に合わせて、ゲストも一緒に二礼二拍手一礼を行う必要があるので、事前に伝えておくと安心できる。

友人ゲストの服装に関しては、基本的には洋装でも和装でも問題ないが、女性は洋装の準礼装または訪問着・振袖、男性は洋装の準礼装が一般的とされるので、そのあたりのドレスコードもご案内を。

挙式後の披露宴から友人を呼ぶのもOK

もし神前式に友人を呼ぶことの合意が親族間で取れなかったり、合意が取れたとしても友人に気を遣わせてしまうかもしれないと不安があるようならば、挙式後の披露宴から招待してもよいだろう。

その場合は、挙式の雰囲気を披露宴でも伝えられるような仕掛けを考えておくと、会場が盛り上がるはず。たとえば挙式の様子をカメラマンなどに撮影してもらい、披露宴でその写真や映像をスクリーンで流すようにすると、披露宴から参加した友人たちにも喜ばれるだろう。もちろんこれは、事前に神社側から撮影許可を得ることが前提となる。

ご祝儀の受付は、「披露宴が始まる前」に披露宴会場で行う場合が多い。ただはっきりした決まりがあるわけではないので、披露宴の前がスケジュール的に難しいのであれば挙式の前にするなど、柔軟に対応を。