入籍から7年目、子供たちと一緒に神社挙式
練馬区の石神井公園の隣にある石神井氷川神社での挙式レポート
新郎新婦にとって、今回挙式をした石神井氷川神社は、神社で行われるイベントに参加したり、子供たちのお宮参りをしたり、自転車でふらっと訪れたりと、生活の中に常にある氏神様。「結婚をして7年、子供たちも6歳と4歳になりました。昔から着物が好きで、結婚式をするなら、和装でやりたいという想いはありましたが、なかなか結婚式をするタイミングを逸していまして・・・。それが、今回、神社とのご縁と、習っている着物教室の着付けの先生とのご縁によって、「挙式」をすることになりました。」と語る新婦の亜希子さん。
亜希子さんの着付けの先生は、<東京 練馬区の着付・マナー教室 kubotaサロン>窪田英子さん。これまでたくさんの花嫁の支度を行い、また多くの人に着付けの技術を広めていこうと着付け教室を開催し、一般の方の着付けやマナー、プロの着付師を育てる活動をされていらっしゃるそうです。花嫁の喜びの笑顔が本当に大好きな先生の熱い想いを聞く中で、自分も和装を着て挙式をしよう!と決断出来たとのことでした。
お世話になっている着物の先生に花嫁支度をしてもらい、お子さんがふたりもいらっしゃるようには見えない美しい花嫁姿のママに、子供たちも少し照れ気味ながらも誇らしげ。6歳の長男宗一郎 (そういちろう)くん、4歳の長女有菜 (ありな)ちゃんも、可愛らしい着物を着せてもらい、家族揃って晴れやかな姿で、挙式を迎えました。
プロのジャズミュージシャンである新郎の崇志さんは、石神井氷川神社でのイベントで何度か演奏をした経緯もあり、今回挙式を迎えるにあたっての打合せの際、石神井氷川神社宮司より挙式の際に演奏の奉納をしてみてはどうか、という提案があったそうです。
崇志さんが演奏したコントラバスは、1750年代に作られたという年代物。初めて手に取り演奏をした時には、指を怪我してしまったという。何度も何度も弾き込んで、ようやく体に合ってきたという大切なパートナー。いくつか使っている楽器のなかでも、今回、このタイミングで亜希子さんというパートナーと家族を築いていく報告を神様にする際には、このコントラバスで演奏をしようと決めたそうです。
崇志さんのお母様も、「プロになる前は、本当によく演奏に付いて行ったんです。演奏前に、手にはぁっと息を吹きかけて。今日もやっていたね」と懐かしそうに語ってくださいました。
挙式を終えてみて
「挙式をしようと決めてからも、実はあまり構えていなくて、夫婦だけで神社に参拝するくらいのかたちでいいかな、とも思っていたのですが、準備を進めていく中で、宮司さんの話を聞いたり、着付けの先生の花嫁支度に対する想いを知ることで、挙式という儀式にしっかり向き合うことが出来ました。今日も、着付けてもらいながら婚礼衣装の意味を知ったり、それぞれ遠方に住む両親や兄弟が集まったり、最初想定していたところからずいぶんしっかりした挙式になりましたが、家族4人、素晴らしい衣装を着て、神様に報告できたことが本当に嬉しい。夫婦生活は山あり谷あり、色々な危機を乗り越えて(笑)、今日の挙式は「仕切り直し」の日です。」とにっこり語る亜希子さん。
亜希子さんのお母様も、「結婚してからずいぶん時間も経っているけど、新たな気持ちで今日の挙式を迎えられて、本当に良かった。背中を押してくださった着付けの先生にも感謝しています」と嬉しげに語ってくれました。
そして、今回、挙式の写真やビデオ撮影をしてくれたカメラマンの松尾義正さんもおふたりとは深いご縁があったそうです。松尾さんは神社関連の映像を撮影されていたり、業界でもご活躍の方。「実家から遠い東京で子育てをしていくなかで、松尾さんの奥さんにベビーシッターをお願いしたり、子育てのアドバイスをいただいたり、家族同然のお付き合いをさせていただいていました。挙式をしよう、と決めた際、撮影は松尾さんにお願いする以外に考えられませんでした。」と崇志さん。
色々な「ご縁」が重なり実現した家族の挙式。
自分の目で、大好きなパパとママの素晴らしい和装を見ることが出来た子供たち。家族としての新たな出発の儀式となった今回の神社挙式は、おふたりにとっても子供たちにとっても、それを見守ったお母様やご兄弟の皆さんにとっても、きっと忘れられないひととき。
「きっかけ」がないと、伸び伸びになってしまい、結局結婚式を行わず過ごしてしまっているご夫婦も多い昨今。今回の神社挙式を取材させていただき、一番感じたことは、家族の儀式としての神社挙式というやり方があるのだということ、この家族の儀式という捉え方が、そういった夫婦の背中を押す「きっかけ」になるのではないかということでした。