両家の絆を「丁寧に」深める結婚式
翌日は親族で小田原・箱根観光!
ふたりが和婚を選んだ理由
結婚式について考えはじめたときから、「和装で結婚式をしたい」という希望が一致していたふたり。「落ち着いた和の雰囲気があること」と「神奈川県に住む小さなお子さんのいる新郎の姉家族や、栃木県に住む新婦の祖父母も無理なく参加できる場所」という点を重視し、関東のいくつかの会場を見学していたそう。
「そんな中、新郎の故郷である小田原へ一緒に帰省した際に、報徳二宮神社の自然豊かで落ち着いた雰囲気が素敵だなぁと思っていたことを思い出したんです」と語る新婦のMさん。報徳二宮神社・報徳会館に見学に行ってみたところ、小田原駅からも徒歩で移動でき、観光名所・小田原城のすぐ近くにあるというロケーションと、厳かで歴史を感じる境内、参列者全員がひとつのテーブルを囲むアットホームな披露宴会場の雰囲気に惹かれ、式場を決めたのだそう。小田原での結婚式と合わせて、新婦の祖父が以前から行きたがっていた箱根旅行もプレゼントすることになりました。
「報徳二宮神社は、小さい頃から何度か足を運んでいた馴染みのある場所でしたが、ここで自分が結婚式をするとは思っていませんでした。実際に式を挙げてみると、自分が育った街の神社でこうした思い出を重ねていけるのはいいものだなぁと思いました。」と新郎のYさんも語ってくれました。
結婚式に向けて
「私たち、結婚式よりも前に新婚旅行に行ったんです!秋に、紅葉の綺麗な北欧に2週間滞在しました」。
結婚式は和装と決めていたものの、やっぱりウェディングドレスも一度着てみたかったと言う新婦。新婚旅行出発前にドレスや小物を購入し、自分でヘアメイクを練習したそう。フィンランドに留学中の友人に写真を撮ってもらい、その時の写真をウェルカムボードにして式場のエントランスに飾りました。「いい写真がたくさんあったので、新婚旅行中の他の写真もアルバムにして置きました。写真を撮ってくれた友人には感謝ですね」。
もうひとつ、ウェルカムスペースで印象的だったのは笑顔の二人が描かれた似顔絵。ふたりが入籍したすぐ後に、新婦の地元で開催されたイベントで記念に書いてもらったものです。
結婚式当日~挙式~
結婚式当日の天気予報を2週間前から毎日確認していたというふたりでしたが、結婚式当日の予報は雨。挙式の参進の儀は、外の参道を歩きたいという強い気持ちと新郎新婦の晴れ男・晴れ女パワーで、なんと、披露宴が始まるまで雨に降られずに過ごせたのだそう。
念願の境内の参道を進む参進の儀。緑豊かな境内に響き渡る雅楽の音色に包まれ、神主、巫女、楽人に続き、新郎新婦と両家親族が静かに進む美しい行列。
高い天井と木の温もりが感じられる本殿にて、両家親族に見守られながら、夫婦としての誓いを立てるふたり。緊張感がありながらも、ひとつひとつの動作に想いを込め、儀式は行われました。
結婚式当日~披露宴~
先に入場をした新郎のところに、新婦は新婦父のエスコートで入場。少し恥ずかし気に手を取り、会場内を進む父と娘。娘の手を新郎に預けた時、親族からは温かい拍手も。
「家族や親戚に向けて、丁寧に結婚の報告をする機会に」をテーマにした披露宴。両家親戚が絆を深め、お互いを知る機会になるよう、リラックスした雰囲気作りと飽きさせない進行を意識して披露宴の流れを考えました。司会は新婦の幼馴染でもある従姉に、乾杯の挨拶は最高齢の新婦の祖父にお願いするなど、みんなで作り上げることも考えたという。中座時には、新郎による手作りの生い立ちムービーを流し、親族たちは昔話に花が咲きました。
新婦は白無垢から色打掛にお色直しをし、新郎と揃ってお酌をしながらご挨拶。ゆっくり記念撮影をする時間も設けました。
お酒も進んだところで、両家自己紹介タイム。新郎新婦が引いたくじに書かれた「夫婦円満の秘訣は?」「新郎・新婦の第一印象は?」といったテーマについて一言話してもらうというルール。参加した16世帯の親族たちが、それぞれに思い出を語ったり、笑いを誘ったり。「顔合わせの延長のような、皆がリラックスして話せる披露宴にしたいね」と計画した余興タイムは大成功。
披露宴の結びは、花嫁からの手紙。「あまりこういうのは得意じゃなかったのですが、思い切って挑戦してみました。父母もびっくりしたみたいですが、良いサプライズになったんじゃないかなと思います」と新婦。
両親への記念品は、花束と似顔絵。ウエルカムスペースにも飾ったふたりの似顔絵を描いてくれた笑達(しょうたつ)さんに、両親の似顔絵もこっそり依頼し、この時のために準備をしたもの。
惜しみない拍手の中で、披露宴はお開きに。参列した親族からは、「お料理がどれも美味しくてびっくりしたよ!」「参列者の着付けやヘアメイクも丁寧にやってもらえてとても嬉しかった」といった声も。
結婚式後に~小旅行~
披露宴のあとは、箱根の温泉でのんびり過ごすことに。翌日は、新婦の親族たちに、鈴廣でのかまぼこ・ちくわ作りや箱根神社参拝など、小田原と箱根の魅力を新郎が企画しご案内。
「新婦の祖父が行きたがっていた箱根の温泉など、好きな地元を案内でき、更に色々と話すことができより仲良くなれて楽しい時間でした」と感慨深く振り返る新郎でした。