粋な日本の伝統文化を愛する
ふたりの夢を叶えた華燭の典
結婚式は、家族と喜びを共にし、ひとつの儀式として執り行いたいと考えていたふたり。歌舞伎観劇を好む新婦と、実家が雛具の会社を経営していた新郎は、着物に親しんでいることもあり、迷わず神前式を希望しました。神社仏閣にも精通している新婦が、日頃から参拝していた神社が「東京大神宮」。都心にあるコンパクトな神社ながら威厳に満ちた雰囲気、美しい祝婚歌の調べで舞う「豊寿舞」などの貴重な儀式も、この神社での神前結婚式を決めたポイントに。
披露宴は、両家の両親との小さな祝宴でしたが、定番のケーキ入刀や水合わせの儀、またお色直しも行い、家族だけの食事会にとどまらない演出も新郎新婦のこだわり。両親たちからのスピーチではふたりの幼い頃からの思い出が語られ、新婦母によるサプライズ演奏もあって、笑みが絶えないアットホームなひとときを叶えることができました。
日本文化を愛するふたりが選んだ
神前結婚式創始の東京大神宮
伊勢神宮の御祭神をお祀りした由緒ある東京大神宮は、「東京のお伊勢さま」として親しまれ、新婦も日頃の感謝や御奉告に足を運んでいた崇敬神社。
挙式当日は天気にも恵まれ、憧れの白無垢、文金高島田、凛々しい紋付袴姿に、改めて身の引き締まる思いがしたという新郎新婦。
厳かに執り行われていく婚儀を見守る両親のうれしそうな笑顔に、思わず胸がいっぱいになったそう。
披露宴「神路の間」
披露宴会場に選んだのは神社に隣接する「東京大神宮マツヤサロン」の「神路の間」。加賀百万石前田候邸を移築した一室で、格天井やブロンズのシャンデリアなど、明治の建築の設えに心惹かれて選んだそう。大名屋敷の風格と気品が漂う特別な披露宴会場で和やかな祝宴が実現しました。
新郎新婦からのメッセージ
披露宴は、本人たちと両家の両親だけという小さなものでしたが、定番のケーキカットやファーストバイト、水合わせの儀の演出を入れたほか、お色直しも行い、お箏の演奏も入れるなど、家族だけの単なる食事会ではなく披露宴として成立する内容にしたのがこだわりです。
また、親たちから私たちの人となりや思い出などを語ってもらう時間を急遽設け、皆で楽しんでもらえるひとときを実現できました。
新婦母からサプライズで『瀬戸の花嫁』のオカリナ演奏があり、家族だけの宴が寂しいものにならないよう考えて準備してくれた母の心遣いに感激。父や母が口々に「今まで生きてきてさまざまな結婚式を見てきたが、本当にいい式だった」と、喜んでくれたのが何よりのこと。真夏に行った前撮りに続き、素晴らしいお天気に恵まれ、本当に良き日となりました。
当日のスケジュール
8:15 支度開始
9:40 写真撮影
10:30 親族紹介
11:00 挙式開始
12:00 披露宴開始
14:30 お開き
結婚式前に実施した和装ロケーション撮影
結婚式に先駆けて行った東京大神宮マツヤサロンでの前撮り撮影。庭園、館内など趣のあるロケーションでゆったり撮影を楽しみ、こだわりの和装姿を素敵に残すことができました。
新婦の打掛は、松尾光琳氏作の金箔の色打掛。
「この逸品との出会いは一生もの!裾に拡がる青海波、格天井のような文様に日本の多様な草花の図柄、どれをとっても他に類を見ません。写真をご覧くださった着物に精通している知人らが、『飽かず拝見している』『こんなお品見たことない』『ご自分のキャラクターに合うものをよく見つけたわね』と仰ってくださり、身に纏えて本当に嬉しかった作品です」(新婦)